Droggerのストロークセンサーは光学式で、センサーと対象物の距離をリアルタイムに測定します。
従来は計測値をそのままmm表示していましたが、今回新たに伸びきりからフルボトムを100%としてパーセントで表示できるようにしました。追加された表示方法は以下の2種類です。
- ストロークなし(伸びきり)をゼロとしフルボトムを100とする表示
- 反対にフルボトムで0%となるストローク残量のパーセント表示
従来の方法も有効ですので、合計3種類の表示方法が選択できます。
1はHRCデータロガーなどとほぼ同じで、沈むとグラフが上に上がります。
2は従来のDroggerと同じで、沈むとグラフが下に下がります。上図と同じデータですがグラフは逆になります。
パーセント表示の使い方
パーセント表示するには、事前に伸びきりとフルボトム時の位置計測が必要です。フルボトム位置を正確に取得するにはスプリングを取り外す必要があります。
伸びきりの計測
- スタンド等を使ってフロントサスペンションが伸びきった状態にします。
2. アプリを起動しReady状態にします。 3. メニューから[Sensor Adjust]をタップし[Front Stroke No load]をタップします。 これでフロントサスペンションの伸びきり位置が計測され保存されます。 同様にリアサスペンションも行ってください。
フルボトムの計測
フロントサスペンションのスプリングをはずすなどしてフルボトムした状態にします。
アプリを起動しReady状態にします。
- メニューから[Sensor Adjust]をタップし[Front Stroke Full bottom]をタップします。 これでフロントサスペンションのフルボトム位置が計測され保存されます。 同様にリアサスペンションも行ってください。
すべての記録値を有効にするために、一度戻るボタンで一度アプリを終了するか、メータ画面で[reset]をタップしてください。
計測値の確認
上記で記録した値を以下の方法で確認できます。
ここで、フロントとリアの最大ストローク量を計算してメモしておくとセッティング変更時に便利です。 (最大ストローク量 = 伸びきり値 - ボトム値)
アプリの表示設定
最後にアプリの表示方法を設定します。
表示方法はいつでも変更可能です。過去のデータもここで選択した方法で表示されます。ただし、データに伸びきりやボトム値がない場合 は正しく表示されませんので注意してください。mmでの表示は常に問題なく表示できます。
車高や突き出しの変更
リアの車高やフロントサスの突き出しなどを変更した場合、計測値も変更する必要があります。(リアの場合、ファイナルの変更などリアホイールの位置の変化でも多少変わります) 伸びきり位置の計測は比較的簡単ですが、ボトム位置の計測は大変です。 そこで、伸びきりのみ再計測し、最大ストローク量からボトム値を計算し手入力することができます。
- フロントの伸びきりの計測を行います。
- 前述したの「計測値の確認」を行います。
- 表示されたフロント伸びきりの値から、既知の最大ストローク量を引いて、ボトムの時の値を計算します。
- [Front stroke bottom]をタップします。計算した値を入力します。
リアも同様に計算し入力します。
すべての設定を有効にするために、戻るボタンで一度アプリを終了するか、メータ画面で[reset]をタップしてください。
データの情報表示
記録されたデータがどのような設定によってされたかを「データの情報」で確認することができるようになりました。
サスペンションの伸びきりやボトム値なども以下の方法で確認できます。
- データ一覧を表示します。
- データを選択して長押しします。
マルIマークをタップします。
データ記録時の様々な情報が表示されます。[フロントストローク伸びきり]~[リアストロークボトム]までの値を確認します。
最後に
パーセント表示は、センサーの取付位置などの違いを吸収できるため、他のライダーやマシンのデータとの比較がし易くなります。 最初の計測が少々面倒ですが、是非使ってみていただけたらと思います。
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