Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

DG-PRO1RW NMEAをシリアル出力する

今回は、DG-PRO1RWの移動局でRTK測位した結果のNMEAデータをシリアル出力する方法です。 レガシーな機器ではGPSレシーバのNMEAデータをシリアルで受け取って動作するものが多数あるようで、お客様のご要望でアプリにて対応いたしました。 この機能は、Drogger-GPS Version 2.2.68から可能になっています。

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しくみ

DG-PRO1RWの専用アプリDrogger-GPSは従来からNMEA出力が可能でしたが、TCPによる出力で他の機器にシリアル出力するには一度PCなどを介す必要がありました。 今回ご案内するシリアル出力は、Android端末のUSBポートからNMEAを出力します。

市販のUSBシリアルケーブルを使用することでPCを使用せずにDrogger-GPSから直接機器にNMEAデータを送信できます。

必要なもの

必要なものはトップの写真の通りですが、機器の選定にはいくつか注意点があります。ただ、さほど特殊なものではなく容易に入手可能なものです。

OTG microB Type-A変換ケーブル

USBケーブルにはUSBから電源をもらうのか、または供給するのかを判定するための機能が含まれています。通常Androidに使用されるMicroBケーブルは相手が電源でAndroidが電気を受け取るタイプです。

これですと、USBシリアル変換ケーブルの搭載基板に電源を供給することができないので、Android側が電源となる必要があります。Android側が電源となることを示すことが出来るのがOTGケーブルです。同時にUSBシリアルケーブルは一般的にType-Aですのでそれへ変換されたものを選びます。

今回使用したOTGケーブル

USBシリアルケーブル

USBシリアルケーブルは、USBからの電源で変換回路にて信号の変換を行います。変換回路にはUSBのベンダー名やプロダクト名といった情報が書き込まれており、接続した際にどうのような機器か判別出来るようになっています。Windowsなどではこの情報を元に対応するドライバーを検索して無ければインストールするように求められます。

しかしAndroidにはそういったドライバー機能はないため各アプリで対応することになります。今回Drogger-GPSで対応したのはUSBシリアル変換では最も一般的なFTDI社のチップです。USBシリアルケーブルをご用意される際はFTDI社のチップであるかご確認ください。

今回使用した Arvel SRC06-USB

Android USB HOST機能

Android から電源を供給できる機能をUSB HOST機能と呼びますが、この機能のある機種が必須です。

USB HOST機能はAndroid 3.1からサポートされました。現在最新のAndroidは10で3.1以下の機種はほとんどありません。しかしAndroidはHOST機能を必須としていないため機種によってはHOST機能がないものもあります。例えば手持ちのKYOSERA DIGNO EやFではサポートされていませんでした。同じKYOSERAでもAndroid ONEのモデルではサポートされています。

判定はDrogger-GPSの設定画面で確認することができます。NMEAの出力先の指定画面でHOST機能がサポートされない場合はUSBシリアルの選択肢がグレーアウトされ選択できません。

あと、一般的にUSB HOST機能を使用している際はUSBポートが使用中のため充電することができません。なるべくバッテリー容量の大きな機種が望ましいです。

NMEAデータの利用方法によりますが、Androidの画面が必要でなければ画面はOFFにしておくことでバッテリーの消費を減らし利用時間を延ばすことができます。Drogger-GPSはバックグラウンドで動作しますので画面を点灯しておく必要はありません。

使い方

事前にDG-PRO1RWの説明書に従ってDrogger-GPSを設定し利用できるようになっていることを前提とします。

  1. Drogger-GPSを起動しアクションバーのギアマークをタップし設定を開きます。
  2. [メッセージ出力]-[USBポート]をONにします。
  3. その下の通信レートなどを相手先機器にあわせて設定します。
  4. [Bluetoothメッセージタイプ]または[メッセージ選択]で出力したいメッセージのチェックを付けます。
  5. 設定を終了します。
  6. OTGケーブル、USBシリアルケーブルを端末と機器にそれぞれ接続します。 接続すると以下のような画面が表示されます。

    [...常にDrogger-GPSを起動する]を選択し[OK]をタップします。これで今後USBシリアルケーブルを接続すると自動でDrogger-GPSが起動します。
  7. [Start]をタップします。

Bluetoothの接続が完了し衛星の捕捉が始まるとNMEAデータが連続的に出力されます。

実際に出力している様子を動画にしてみました。相手機器は、純粋なシリアルポートの付いた古いPCを使用し、データが見えるようにターミナルソフトで表示しています。 USBケーブルの抜き差しにも自動で対応するようにしてあります。実際に抜き差していますのでご覧ください。

youtu.be

振動対策

このUSBシリアルを車輌で使う場合は、コネクターの振動対策を十分過ぎるほどに行ってください。特にAndtoid端末のUSBコネクター部が重要です。

レース用のロガーではこの問題でケーブル接続からBluetoothに変更した経緯があります。 ケーブル側のコネクターとスマホが一体化している位に動かないように工夫が必要です。

OTG充電ケーブルの実験

通常のOTGケーブルとUSB HOST機能を使用するとAndroidを充電することができません。このため長時間の連続使用ではAndroidの電池次第ということになってしまいます。

そこでOTG充電ケーブルというものを試してみました。通常のOTDケーブルはコネクターが2つですがこのケーブルは3つ付いています。3つ目は5VUSB電源に接続するためのものです。このケーブルの口コミを見ますと機種によって充電できない場合もあるようです。

今回KYOSERAのAndroid ONEで試してみました。この機種でも充電ランプは付きませんでした。ですが数時間経ってもスマホの電池残量が減りません。充電はされないものの、スマホの消費する電力はこのケーブルからの電力で賄っているようです。電池が減らなければ長時間の連続使用も可能で有用なものでした。

OTG充電ケーブルを使った実験

もう一台、HUAWEI MediaPad M3 Liteというタブレットでためしたところこちらは充電ランプも点灯いたしました。

参考にしていただけたらと思います。

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DG-PRO1RW RTK2GO基準局登録方法

2021/03/30追記
2021/03/30 よりDrogger Ntrip Casterの運用を開始いたしました。DG-PRO1RW(S) RWP のユーザー様は無償で利用いただけます。 drogger.hatenadiary.jp

この記事を書いている2019/09/26に確認しましたところ SNIP rtk2go.comのフリーのキャスターを使用するには基準局登録が必要になっています。 実際に登録してみましたので、その内容を記します。

実際の登録は以下より行うことができます。

http://www.rtk2go.com/new-reservation/

New Base Station Resevationということで、新しい基準局の登録ですね。

このページにある英語のタイトルの入力欄と記載する内容をご案内します。

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登録ページをChromeで開くと自動で日本語になっているかも知れませんが一応英語のままのタイトルで表にしてみました。 日本語での登録はNGだと思いますのですべてアルファベット・記号・数字で入力します。

入力例の文字色が薄い項目はお客様自身の値に変更してください。

タイトル 必須/任意 日本語タイトル 入力例
Your Name 必須 名前 Hanako.Yamada.
Your Firm 任意 団体企業名 BizStation Corp.
Your Phone 任意 電話番号 +81-263-xx-xxxx
Your Email 必須 電子メールアドレス your@email.com
MountPt Name 必須 マウントポイント JP_BIZSTATION
MountPt Password 任意 パスワード *****
Message format 任意 メッセージフォーマット RTCM 3.x
NTRIP Protocol to Use 必須 使用するNtripのバージョン NTRIP Rev1)
Base Station City 任意 基準局ある都市名 Matsumoto
Base Station Country 任意 国コード JPN
Optional Settings 任意 オプション設定 (すべてチェックなし)
  • マウントポイントは任意の文字列ですがすべて大文字で指定します。
  • パスワードは空だと勝手に作成されるとあります。今回指定してみると返信メールにしっかり記載されていました。
  • [Message format]はわからなければ自動をとありますが、DG-PRO1RW+Drogger-GPSの場合はRTCM 3.xですのでそれを選びます。
  • [NTRIP Protocol to Use]はNTRIP Rev1を選択します。
  • |Base Station City| は近郊の都市をアルファベットで入力します。
  • |Base Station Country|、日本はJPNです。

登録ページの最後に以下のようにあります。

Important: You must reply to this email to have your reservation processed.
This will be followed by a reply email with the final assigned password for your use when activated by our support staff.

重要:予約を処理するには、このメールに返信する必要があります。 返信後、サポートスタッフによってアクティブ化されたときに使用する最終的に割り当てられたパスワードが記載された返信メールが送信されます。

After you register: Use the temp password BETATEST-1 until you get a reply email back.

登録後、返信メールを受け取るまで、仮パスワードとして BETATEST-1をお使いください。

登録を終えるとすぐに、[Your Email]で指定したアドレスにこの入力内容のメールが送られてきました。 ただこのメールは、確認のためだけのもののようで、上記で言う返信メールとは違うようです。登録したパスワードではダメでBETATEST-1でうまく送信できました。

2020/04/20 追記 また、このメールをそのまま内容を引用し差出人に返信します。返信しないと仮予約も無効になるようです。

数時間後に

Re: RTK2go, Registering: "JP_BIZSTATION"

というタイトルのメールが届き、指定した新しいパスワードを使ってくださいとの内容でした。

新しいパスワードで接続し、http://rtk2go.com:2101/

にブラウザでアクセスしたとこと以下のように正しくエントリーされていました。

STR;JP_BIZSTATION;Matsumoto;RTCM 3.2;1005(13),1077(1),1087(1),1097(1),1127(1),1230(1);0;GPS+GLO+GAL+BDS;SNIP;JPN;36.22;137.96;1;0;sNTRIP;none;N;N;0;none;

これで無事RTK2GOへの基準局(マウントポイント)の登録が完了です。

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DG-PRO1RWで日本GPSデータサービスVRS基準局を使う

今回は、日本GPSデータサービス(株)のリアルタイムVRSサービス*1を基準局として使用する方法を紹介します。

このVRSデータは国土地理院の電子基準点での観測データに基づいたもので、非常に信頼性の高いものです。

また、仮想基準点のため移動局とのベースラインが短く容易にFIXします。ビズステーションの所在地長野県松本市ではA-GNSS+コールドスタートでも30秒以内にFIXしています。 VRSデータにはいくつか種類がありますが、L1+L2の2周波で GPS+GLONASSの観測データを使用します。

VRSデータサービスを申し込むと以下のような情報が送られてきます。

項目 Drogger-GPSでの設定項目名
ログイン名 bizstation ユーザー名
パスワード abcdefg パスワード
接続先 xxx.gpsdata.co.jp ホスト
ポート 2101 or 80 ポート
マウントポイント VRS_xxxxなど複数 マウントポイント

この情報に基づいて、DG-PRO1RW + Drogger-GPS で移動局として使用する設定をご案内します。尚、Drogger-GPS Ver2.1.66以上が対象です。古い場合はGoogle Playにて最新に更新してください。

  1. Drogger-GPSの設定を開きます。
  2. [GNSS(衛星測位システム)]をタップしGPS and QZSSGLONASSを有効に他は無効にし、一つ戻ります。
  3. [RTK]をタップし[移動局]を有効にして[移動局用キャスターホスト]をタップします。
  4. 送られた来た情報をもとに各項目を正しく入力します。マウントポイントは複数あるかと思いますが必ず VRS_GNSS_RTCM32_MSM5としてください。

  5. [位置の送信(GGA)]-[送信の有無と間隔]で「10秒間隔で」を選択します。
  6. 一つ戻って[P2Pで通信]を無効にします。

以上で設定は終了です。DG-PRO1RWに電源を入れ[Start]をタップします。

とても簡単に基準局が利用できてVRSサービスはやはり素晴らしいですね。

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*1:VRSサービスを利用するには事前に日本GPSデータサービスとの契約が必要です。

Drogger アプリ更新 より快適に!

2か月半ぶりにDroggerアプリをアップデートいたしました。

今回の改善は、見た目にはほとんど変わっていませんが、安定してうまく使うためのノウハウを可能な限り詰め込みました。

Bluetoothの安定性向上

Android設定ガイダンス

お客さんから「Bluetoothが...」と相談いただいたときに必ず自分が行う対処法があります。アプリ内で解決できれば問題ないのですが、Android自体の設定でアプリからは権限上変更できないものが多数あります。

そこで、アプリに情報マークを表示し対処法をすぐに見らるようにしました。対処法はアプリ内に含まれていますのでインターネットなども不要です。

f:id:bizstation:20190918145816p:plain
メイン画面 情報アイコン

メイン画面の左上の丸いアイコンがそれです。変更したほうが良い設定があるとゆっくり点滅して表示されます。問題なければ表示されません。

この情報マークアイコンをタップすると変更内容、方法、設定リンクボタンが表示されます。説明に従ってAndroidの設定を変更してください。元の画面に戻ると正しく変更されていればその内容は消えています。変更して欲しい箇所が複数ある場合はすべて表示されていますので順番に行ってください。全部完了するとメイン画面に戻ります。

f:id:bizstation:20190919095013p:plain

ここで案内する設定は以下の内容です。

  1. BluetoothとWiFiスキャンをOFFにする
  2. ネットワークによる位置情報をOFFにする
  3. DG-PRO1を使用している場合は、位置情報をOFFにする
  4. Bluetoothのペアリングデバイスが3つ以上の場合、不要なものを削除する

尚、これらはあくまでした方が良い内容で、必ずしなければならないわけではありません。情報マークが出たままでも従来通り使用できます。

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ラップタイム・回転数・サスペンションストローク・A/F・スロットルポジション・水温・油温・電圧など8チャンネルの入力可能な高機能データロガー...
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WiFiの自動OFF

BluetoothとWiFiは実は同じ周波数で、それらを処理する端末チップも同じものが使用されます。DroggerとしてはBluetoothの仕事に専念して欲しいのですがWiFiがONになっていると周囲の利用可能なWiFiをスキャンしてしまいます。そこで、Ready状態になるとデフォルトでWiFiをOFFにするようにしました。

ほとんどの場合、ラップ計測時などはWiFi不要かと思いますが、困る場合は下記の設定で無効化してください。

f:id:bizstation:20190919101300p:plain

ラップ計測後はWiFiがOFFになっています。コースの衛星写真などを表示される際などはWiFiをONにするようにしてください。

GPSラップ計測の改善

GPSでのラップ計測は計測ポイントを通過する前のデータが必要なため、Ready状態ですぐに記録を始めていました。このため、計測が行われない不要なデータが残る原因になっていました。

今回の更新でGPSにおいても、実際にラップ検出がされたら記録するようになりました。計測ポイント通過前のデータはキャッシュにより、3秒前までのデータが検出時に一気に書き込まれます。

別端末へのデータ送受信の改善

Bluetoothによる別端末へのデータ送信時に、本体ユニットとの通信が継続されたままだとうまく通信できないことがありました。そこで、データの送受信が選択されたときに、本体ユニットとの通信を切断するようにしました。

BluetoothのON/OFFなどをせずに快適にデータの送受信ができるようにしました。

設定項目の削減

設定項目を見直しにより数項目削減しました。

「SL001本体ユニットを使う」の項目がなくなりました。代わりに、Bluetoothのペアリング一覧にDROGGER-00xがあるかどうかで判断します。GROMカップなどでGPSのみでラップ計測される場合は、BluetoothのペアリングからDROGGER-00xを一時的に削除していただけたらと思います。

その他

その他にもデータ一覧の200%高速化やBluetooth通信の効率化など見えない改善が多数行われています。

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DG-PRO1RWの基準局をWindowsで運用する

今回はDG-PRO1RWをWindowsPCで基準局を運用する方法を説明します。

ビズステーションではWindows用アプリケーションは出しておりませんが、レシーバ設定をDrogger-GPSで行ってNtripサーバーをWindowsで動作させます。 Ntripサーバーは、高須氏によるオープンソースのRTKLIBに含まれる strsvr.exeを利用します。

今回の記事はrtklib 2.4.3を使用しています。

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Ntripサーバーのインストール

  1. ブラウザにてhttps://github.com/tomojitakasu/RTKLIB_bin/tree/rtklib_2.4.3を開きます。
  2. 画面左側の[クローンまたはダウンロード]をクリックし、[ダウンロードZIPで]をクリックします。
  3. ダウンロードした、RTKLIB_bin-rtklib_2.4.3 .zipを開きRTKLIB_bin-rtklib_2.4.3フォルダーをデスクトップなどにコピーします。

これでインストールは終了です。 Ntripサーバー(strsvr.exe)はコピーするだけで動作します。

DG-PRO1RWのペアリング

DG-PRO1RWをWindowsで使用できるようにBluetoothのペアリングを行います。また、COMポート番号を確認します。 手順は以下の記事をご覧ください。

DG-PRO1RWをWindowsで使う

DG-PRO1RWとSTRSVRの設定

基準局はNtrip キャスターを経由して移動局にデータを配信します。基準局として動作させるにはNtrip キャスターが必要です。 ここでは、フリーのキャスターrtk2go.comを例として説明します。

基本的にDG-PRO1RWの設定はAndroidのDrogger-GPSにて行うことが可能です。 AndroidのDrogger-GPSにてDG-PRO1を基準局用に設定します。具体的な手順は、 DG-PRO1RW RTKガイドを参照してください。実際にrtk2go.comにデータを送信を行い正しく動作させるところまで行います。

  1. Drogger-GPSにて基準局として正しく動作している状態で[stop]をタップし停止させます。(以降、Androidは不要です)
  2. WindowsにてRTKLIBをコピーしたフォルダーを開きます。binフォルダを開きます。strsvr.exeをダブルクリックして起動します。
  3. [Input]からSerialを選択し、OPTの[...]をクリックします。 [Port]に事前に得たCOMポート番号を指定し、[Bitrate]から230400を選択し[OK]をクリックします。 (RWSのファームウェア 1.1.16以降は460800に変更になりました)
    事前に得たCOMポート番号が選択肢にない場合でも、手入力できますので「COM8」のように入力してください。
  4. [(1)Output]で[Ntrip server]を選択しOPTの[...]をクリックします。
  5. [Ntrip caster host]にrtk2go.com [Port]2101、[Mountpoint]に任意の値、[Password]にBETATESTと入力し[OK]をクリックします。
  6. [Start]をクリックします。

rtk2go.comのNtrip キャスターに送信する

一度この設定が出来てしまえば、普段は2と6の手順のみで基準局を開始できます。

尚、DG-PRO1RWの電源を切ると手順1の設定はクリアされますので再度1の手順が必要です。

動作確認

この方法で設定した基準局に対して、移動局はDG-PRO1RW + Drogger-GPS、DG-PRO1RW + u-center、DG-PRO1RW + RTKNAVIの3つで正常に動作することを確認しています。

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ZED-F9P搭載 DG-PRO1RW! センチメートル級 RTK-GNSS 発売!

いよいよ、u-blox ZED-F9P搭載 2周波センチメートル級 RTK-GNSS DG-PRO1RWを発売します。

RTKのRとダブルバンドのWRWです。2輪レース界では、あこがれの称号RWです。

RTK-GNSS界では最も評価の高いu-blox ZED-F9Pを搭載、さらに、Droggr-GPSアプリでは独自のP2P通信により最新RTKをとても簡単で身近なものにしました。

センチメール級精度の驚きを手にして欲しい! 

2019年 8月1日 発売(予定)

DG-PRO1RW 69,800

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DG-PRO1RWをWindowsで使う

DG-PRO1RWはBluetooth経由のシリアル通信にてWindows PCでも利用可能です。*1

DG-PRO1RWとDG-PRO1RWSともにDG-PRO1RWと表記しますが、DG-PRO1RWS固有の内容についてはRWSと明記します。

通常の利用であればAndroidとDrogger-GPSが便利ですが、実験や研究と言った用途でDrogger-GPSがサポートしない機能などをu-blox社のu-centerや高須氏のRTKLIBといったソフトウェアを使って実現できます。

この記事ではWindows10とu-center 19.06.01を使って説明します。

尚、u-center ならびにRTKLIBでの利用は実験や研究といった目的でご利用ください。利用には、DG-PRO1RWが搭載する ZED-F9Pのインターフェース仕様やソフトウェアの知識が必要です

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免責事項

u-centerはF9Pのあらゆる設定が可能です。フレキシブルではありますが、u-centerとF9Pについて詳しく理解していないとレシーバーを通信不能にする恐れもあります。 u-centerによる操作の結果生じた不具合はビズステーション株式会社は一切責任を負いません。また、回復にかかる費用は保証範囲外としお客様負担とさせていただきます。

注意事項

★UART1の設定は変更してはいけない

DG-PRO1RWの場合

u-centerでUART1の設定の変更を行うとDG-PRO1RWのBluetoothモジュールとの通信ができなくなります。そうなると簡単に元に戻すことはできません。ZED-F9PのUART1の設定は絶対に変更しないでください。 誤って変更してしまった場合は、弊社(ビズステーション)にお送りいただき回復作業が必要です(有償)。これには、F9Pのファームウェア更新やRevert default configurationコマンドも含みます。

DG-PRO1RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWの場合

RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWは、Bluetooth経由でのUART1の変更について、RTCMとNMEAの有効/無効以外行えないようプロテクト機能が付きました。プロテクト機能はFirmware Ver 1.2.17より有効です。RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWをご利用の場合は、必ず最新のFirmwareに更新してから行ってください。
F9Pのファームウェア更新やRevert default configurationを行った場合はボーレートが38800bpsに変更されますが、電源を抜いて再起動すると自動で460800bpsに回復されます。

★ メッセージ出力は通信量の見積もりをする

F9Pはさまざまなメッセージを出力できます。また、更新レートも20Hzといった高レートで行うことができます。多くのメッセージをレート1(更新レートと同じレート)で出力するとBluetoothで通信可能な量を簡単にオーバーします。メッセージごとにメッセージのサイズx秒間出力回数を計算し、すべてのメッセージ合計を計算してください。最高でも20Kb以下になるようにしてください。

★ RWSのDMP関連の設定は行えない RWSに装備されたDMP関連の設定はDrogger-GPSでのみ行えます。u-centerなどでは行えませんのでご注意ください。

★ RWSの起動時設定はデフォルト設定で起動にしておく

RWSは起動時設定が有効 (デフォルト設定でない) な場合は、レシーバー内に保存された設定を電源ON時に適用します。これは電源のONプロセスの最終段階で行われるため他の設定を上書きします。
u-center等で行った設定を起動時から有効にしたい場合は、Drogger-GPSにて起動時設定をデフォルトにしておいてください。

★ Drogger-GPSで使用する際はレシーバー設定をデフォルト設定に戻す

また、u-centerで各種設定を変更された後にDrogger-GPSで使用される際は、NMEA GGA RMC VTG GSA GSV 以外のメッセージは出力しないように戻してください。Drogger-GPSで正しく動作しない恐れがあります。 DG-PRO1RWのデフォルトに戻す際は以下のファイルをダウンロードしてご利用ください。このファイルはDG-PRO1RWとDG-PRO1RWS共通です。

HPG 1.12用
https://www.bizstation.jp/ja/drogger/data/dgpro1rw_1.12.default.txt

HPG 1.13用
https://www.bizstation.jp/ja/drogger/data/dgpro1rw_1.13.default.txt

u-center [Tools]-[GNSS configration...]で[u-blox Genration 9]を選択、上記ファイルを指定し [Transfer file > GNSS]をクリックで復元できます。

Bluetoothのペアリングをする

Windows 11の場合

Bluetooth ペアリング Windows 11

Windows 10の場合

  1. DG-PRO1RWに電源を接続します。
  2. [スタート]をクリックし、ギアマークの[設定]をクリックします。
  3. [デバイス]-[Bluetoothとその他のデバイス]とクリックします。
  4. [+Bluetoothまたは他のデバイスを追加する]をクリックします。
  5. [Bluetooth]をクリックします。
  6. DG-PRO1RWが表示されたらそれをクリックします。もし、2行現れた場合は下に「PC」と書かれていない方を選択してください。
  7. [完了]をクリックします。
  8. 画面をスクロールし[関連する設定]の[その他のBluetoothオプション]をクリックします。
  9. [COMボート]タブを選択し、「DG-PRO1RW01 'SerialPort'」と書かれた行を探しその行の左側のCOM番号をメモします。以下の例では20です。

これでペアリングが完了し、COM20を通じたシリアル通信で使えるようになりました。

u-centerで使う

ではいよいよu-centerで接続します。DG-PRO1RWのボーレートは230400bps固定です。(RWSのファームウェア 1.1.16以降は460800に変更になりました)

と、その前に、AndroidのDrogger-GPSで使用後、DG-PRO1RWの電源が接続されたままでしたら一度電源を抜いて差し直してください。 Drogger-GPSでの設定がリセットされ初期状態に戻ります。

  1. u-centerを起動します。
  2. [Receiver] - [Baudrate] - [230400]をクリックします。(RWSのファームウェア 1.1.16以降は460800に変更になりました)
  3. [Receiver] - [Connection] - [COMxx]をクリックします。

Windowsのドライバーによって、COM20のオープンで自動的にBluetoothが接続されます。

u-center

DG-PRO1RWのブルーのLEDが点灯し、u-center のステータスバーに通信状況を示す緑のアイコンが点滅していればOKです。

DG-PRO1RWのデフォルトはGSA,GSVメッセージが10回に1回のため衛星の受信状況グラフがちらつくかも知れません。CFG-MSGでGSA,GSVのメッセージ出力回数を1にするとちらつかなくなります。

後は目的に応じてご利用ください。u-center users guide

DG-PRO1RWのデフォルトメッセージ

DG-PRO1RWのデフォルトは以下のメッセージが出力されます。尚、UBX RTCM3タイプのメッセージは何も出力されません。

種類 タイプ レート
NMEA GLL 1
NMEA RMC 1
NMEA VTG 1
NMEA GGA 1
NMEA GSV 10
NMEA GSA 10

ナビゲーションレートは10Hzです。

RTKLIBで使う

RTKLIBで行うさまざまな処理は事前にu-centerにて必要なメッセージを出力するよう設定をしておく必要があります。

RTKLIBで使用する際のポイントは、DG-PRO1RWはシリアルデバイス(Serial)として認識されることです。ポート番号はペアリングの際に確認したポート番号を使用します。

RTKNAVI

Windowsでの利用記事

drogger.hatenadiary.jp

他にWindowsでこれがしたいとかご要望がありましたらコメントをいただけたらと思います。


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*1:Windows位置情報サービス用のドライバーは提供されていません。また、弊社ではWindows用アプリケーションは現在のところ提供しておりません。