Drogger-GPS ( バージョン 2.12.225)にて設定管理の改善をいたしました。改善は、主に以下の3点です。
- 設定名に漢字を使用可能に
- メイン画面に設定名を表示
- 設定変更の監視とバージョン付け
これらは、下図のメニューのコマンドに深く関係します。
漢字の設定名
従来、設定名はトラブルを防止するためアルファベットのみ入力可能でしたが、漢字のファイル名にも対応いたしました。 現場固有の設定なども、漢字の名前で表現できます。
尚、従来どおりその名前のファイルが生成されるため、次の文字は使用できません。「 < > : * ? / \ |」
現在の設定名の表示
メイン画面のヘッダー部に、現在の設定名を表示するようにしました。従来は、設定を開いて細かく確認する必要がありましたが一目でわかるようにしました。
Bluetooth接続の際にアプリの設定を適用しなかった場合は、従来どおり「監視モードで動作中」と表示されます。
「監視モードで動作中」となる条件
この表示条件は従来からの変更はありませんが補足説明したいと思います。
受信機がユーザーの指定した状態で動作していると判断された場合は、Bluetooth接続時にアプリで保持する設定を受信機に適用しません。これを「監視モード」と呼んでいます。
監視モードになるのは以下の場合です。
- 受信機の起動設定がされている場合
- 受信機のWiFiで通信している場合
- 受信機のSDカードへのロギングがされている場合
設定の変更管理
バージョンの付加
設定に名前をつけて保存すると、それ以降の変更を監視し、変更があると設定名の後ろに_V1といったバージョン番号を付加します。変更のチェックとバージョン付加は設定画面を閉じたタイミングで行われます。
例えば、「現場A」という名前の設定を保存したとします。その後、何か設定を変更すると、「現場A_V1」と表示されます。変更の度に V2 V3 ...とカウントアップしていきます。
バージョンのリセット
設定メニューで[上書き保存]を実行するとその名前の設定に上書きされ、バージョンはリセットされます。また、他の設定を復元した直後もバージョンはリセットされます。
保存済の設定は[上書き保存]を行わない限り変更されません。 _V1 V2 V3といった設定は、ファイルには保存されていない一時的な仮設定と考えることができます。
まとめると、バージョンリセットの条件は以下のものです。
- 上書きした時
- 設定を復元した時
- デフォルトに戻した時
名前の表示やバージョン付加が無効な場合
初期状態や、[デフォルトに戻す]を行った場合は、設定名が「名無し」のため、表示やバージョン管理は行われません。
そのほか
そのほか、設定をGoogleドライブへの保存したり、インポートすることなども可能です。詳しくは、アプリガイド「設定の管理」をご覧いただければと思います。
QZSSの有効/無効
設定のGNSS(衛星測位システム)で、QZSSはGPSと共に有効/無効の設定が可能でしたが、QZSSとGPSを個別にしました。これによりQZSSのみOFFといったことが可能です。GPSはすべての基本となるためOFFにできません。
2023年度 セミダイナミックパラメータのファイルのサポート
この 4月より2023年のパラメータのファイルが利用できるようになりました。アプリ内に2023年用のファイル名を入れましたので簡単にインポート可能です。
内蔵GPSの無いタブレットのサポート
従来までのOSでは、内蔵GPSが無くともGPSのプロバイダーは存在し位置情報の置き換えが可能でしたが、Android 13より内蔵GPSが無い場合はGPSのプロバイダーが存在しなくなりました。そのため、内蔵GPSの無いタブレットの場合は、そのほかのプロバイダーの値を置き換えるようにいたしました。これに多くのアプリは置き換えした位置情報で動作します。
しかしながら完全なGPSプロバイダーのみを要求するアプリは(Drogger-GPSの置き換え動作に関係なく)動作しません。Google Mapは通常のモードでは、GPSプロバイダーを要求しませんが、目的地を指定したナビゲーション時は、GPSプロバイダーを要求するため、内蔵GPSの無いタブレットでは動作しません。Y!カーナビなどは、内蔵GPSの無いタブレットでもDrogger-GPSにより置き換えた位置情報で動作します。
Enjoy with Drogger
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