Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

ポール傾斜補正の更新などのお知らせ

傾斜補正テスト装置

RWSシリーズ・RZSシリーズのDMPを使った傾斜補正とヘッディングのアルゴリズムが新しくなりました。また、それに合わせてDrogger-GPSアプリも更新されています。

主な更新内容とお知らせ

  • 高精度ポール傾斜補正
  • 磁気センサーを全く使用しない車両ヘッディング
  • DMPの更新レート
  • DMP LED
  • 画面を広く使うためのオプション
  • 受信機 Ntrip Serverの改善
  • 整準台用ハードケース

それぞれ詳しくご案内します。

高精度ポール傾斜補正

測量ポールの傾斜補正に特化した設定を設けました。これによりDMPは測量ポール傾斜補正の専用のアルゴリズムで動作します。

主な特徴は以下のものです。

  • 高精度, 30°傾斜で水平較差2cm以下(1σ)(校正から30秒以内、アンテナ高 < 2m) *1
  • アクションスイッチによる、補正のON/OFF切替
  • 簡単なアクションにより方位角キャリブレーションが可能
  • XパッケージとPパッケージに対応

実際の動画をご覧ください。

www.youtube.com

注 : 動画では撮影のためゆっくり動いていますが、実際の測量ではゆっくり動く必要はありません。

使い方

使い方はマニュアルページをご覧ください。

drogger.hatenadiary.jp

車両ヘッディング

今回の更新ではDMP関連のプログラムが一新されました。車両ヘッディングも磁気センサーを全く使用しないものとなっています。

従来は、電源ON後の初期方位に磁気センサーを使用しましたが、加速度センサーにより前進・後退の移動方向検出を行う方法になっています。

尚、設定方法などは従来と変わりありません。

https://drogger.hatenadiary.jp/entry/DMP_LOW_SPEED2

DMPの更新レート

従来DMPの更新レートは、GNSSの計測・更新レートと同じでしたがF/Wを ver 4.0以降からはGNSSのレートに関わらずDMPの関連のレートは10Hzになりました。これによりデジタル水平器などがレスポンス良く表示されます。

また、DMP関連のNMEAメッセージ(HEHDT PSAT,HPR PRDID PDACM)も出力インタフェースに関わらず常に10Hzで出力されます。

DMP LED

電源ONのあと起動フェーズが終わるとDMP LEDは点灯でしたが、DMPの完全な初期化を行う30秒間は1Hzでの点滅に変更になりました。初期化が終わると点灯に変わります。視覚的に初期化終了を確認できます。

画面を広く使うためのオプション

ポール傾斜補正では、地図とともにDMP画面も同時に見える必要があります。このため、可能な限り画面を広く使うオプションを追加しました。

[設定]-[座標系と表示]にて設定できます。下図の囲み部分が追加された表示オプションです。

WayPointダイアログを透明にする

WayPointダイアログを半透明にすることで、記録中も地図やデジタル水平器を確認することができます。
Waypointダイアログに慣れている場合は問題有りませんが、そうでない場合は項目が見づらいので透明にしないようにすることをお薦めします。

ヘッダー領域を透明にする

下図囲み領域を透明にします。スクロール領域はスクリーンの最上部まで見えるようになります。

自動でアクションバーを隠す

アクションバーはアプリタイトルやツールアイコンが表示された領域です。 多くのアプリで利用されている方法で、画面をスクロールすると自動で隠れます。逆方向にスクロールすると表示します。

システムバーを隠す

システムバーは時計やWiFi アイコン、電池残量などが表示されるスクリーン最上部の領域です。
スクリーンの上の縁をしたにスワイプすることで、システムバーを表示出来ます。

端末によってはシステムバー領域は固定でアプリ領域にならないものがあります。この場合ON にしても画面を広く使う効果はありません。

受信機 Ntrip Serverの改善

受信機 Ntrip ServerのTCP接続の持続性を改善しました。Ntrip Casterまでの物理的距離が長い場合や通信環境が良くない場合、数秒~数十秒といった送信遅延が発生します。しかしながらRTCMは毎秒生成されるため遅延があるとデータ詰まりを起こします。

従来は、数秒の遅延でTCP接続を切断し再接続を行っていましたが、データ遅延があっても切断しないようにしました。データ詰まりの際は未送信データをメモリが許す限りバッファリング*2し送信します。

これにより飛躍的に接続持続性が向上しています。

バッファ量を超えたデータは破棄されますが、移動局の利用においては特に大きな問題ありません。
Ntrip Clientを使ったRTCMのロギングでは欠落が発生します。これは通信環境等の問題であり、環境の改善が必要です。

整準台用ハードケース

お客様のご要望で整準台用ハードケースをご用意いたしました。Xパッケージ用ケースと同じサイズで価格(税込 14278)も同じです。

購入ページ・アクセサリタブよりご購入いただけます。


Enjoy with Drogger

Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/

*1:弊社のテストでの実測値ありその精度を保証するものではありません

*2:バファリングできる秒数はRTCMのデータ量に応じて異なりますが、概ね 5秒~15秒です