今回は、DG-PRO1RW(S)で日本テラサット(株)の ネットワーク型GNSSデータサービスを使う方法をご紹介します。
概要
このデータは国土地理院の電子基準点からの補正データに加えて、近傍の複数の電子基準点から算出される仮想基準点(VRS)の補正データを、日本のほとんどのエリアでリアルタイムに利用できます。
実際にDG-PRO1RWSにてここ長野県で使用してみましたが、すぐにFixし快適にRTK測位できました。
VRSのマウントポイントは複数ありますが、DG-PRO1RWSで使用できるRTCM32(MSM5)*1では、GPS, GLONASS, QZSSがサポートされています。
VRSサービスでは、アンテナ関係のメッセージレートが5秒になっています。通信量の削減を図られている点に好感が持てました。
設定
ネットワーク型GNSSデータサービスを申し込むと以下のような情報が送られてきます。 (今回の情報は仮アカウントでのものです。正式申し込みの場合用語が異なる可能性があります)
項目 | 例 | Drogger-GPSでの設定項目名 |
---|---|---|
IPアドレス | 192.168.250.23 | ホスト |
マウントポイント | VRS_RTCM32(MSM5) | マウントポイント |
ポート | 2101 | ポート |
ユーザID | bizstation | ユーザー名 |
パスワード | abcdefg | パスワード |
この情報に基づいて、DG-PRO1RWS + Drogger-GPS で移動局として使用する設定をご案内します。
- Drogger-GPSの設定を開きます。
- [...メニュー]をタップし、[デフォルトに戻す]をタップします。
- [GNSS(衛星測位システム)]をタップしGPS and QZSS GLONASS Galileo を有効にし、一つ戻ります。(これ以外はOFFにします)
- [RTK]をタップし[移動局]を有効にして[移動局用キャスターホスト]をタップします。
- 送られた来た情報をもとに各項目を正しく入力します。(2022/05/16追記 マウントポイント VRS_RTCM32(MSM5) ポート:5003でGalileoもサポートされるようです)
- [位置の送信(GGA)]-[送信の有無と間隔]で「10秒間隔で」を選択します。
以上で設定は終了です。DG-PRO1RWSに電源を入れ[Start]をタップします。 以下の画像は実際にネットワーク型GNSSデータサービスを使用した時のものです。
とても簡単に基準局が利用できる上、全国で使えるのは素晴らしいですね。また、通信量が削減されている点もいいですね。
Enjoy with Drogger
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*1:マウントポイントにMSM3と付くものがありますが、DG-PRO1RWSではサポートされませんので使用できません。