Q DG-PRO1RWSとRWS・RWP・RWX・RWMの関係は?
RWS・RWP・RWX・RWMは、アンテナと受信機を構成する組み合わせの名前です。中枢にあたる受信機はどれもDG-PRO1RWSです。そのため、コントローラやアプリの操作方法データフォーマットなどすべて共通です。
Qランニングコストはかかりますか?また、いくらですか?
弊社の受信機とソフトウェアに関する保守費用など定期的なランニングコストはありません。
測量
Q 測量をしたいのですが何を買えばよいですか?
測量用途でしたらRZXまたはRWX.DCをお薦めします。どちらもバッテリーが標準で付属しています。
杭探しや観測手簿・記簿などの出力ができるAndroid コントローラアプリ Drogger-GPSは無償で提供されます。
このほかに必要なものは、
- Android端末
- ポールなど
です。ポールと取付アダプターは、Xパッケージに「お薦めのアクセサリー」として掲載していますので参考にしてください。
また、基準点や杭などの位置に正確に受信機を設置するには、
- 測量用三脚と整準台
が必要です。
整準台をお持ちの場合、RWXを取り付けるために5/8凸ネジのアダプターが必要です。整準台によっては最初から付属している場合もあります。無い場合は整準台メーカーにお問い合わせください。
Android端末をこれから購入される場合は、オプションの京セラ Dura force Exをご検討ください。野外の現場で使うことを想定した強靭な端末です。Dura Force ExはRZX / RWX.DCと合わせて弊社購入ページよりお求めいただけます。
上記を総合したリーフレットをご覧ください。すべてワンストップで購入いただけます。
Q 携帯電話の使えないところで高精度に測量するにはどうしたら良いですか?
リアルタイムにはできませんが、現場でログを取って後処理によりセンチメートル級の測位ができます。このような方法をstatic測位と呼びます。DG-PRO1RWSをお使いのお客様用に無償で使用できるWindows用後処理ソフトDrogger Processorをご用意しています。
Q 山林で使えますか?精度はどれくらいですか?
はい。山林でも使用できます。ただ、樹木が繁っている場所では衛星からの電波が乱反射したり減衰しますので精度は落ちます。しかしならが従来の1周波のGPSなどに比べますと比較的よい精度で測位できます。樹木が繁り方で、環境が異なってきますので精度を一律で表現するのは困難です。
RTKの場合は、多少樹木がある程度の公園などでは多くの場合FIXします。
森林関連の補助金申請での面積測量などで、弊社受信機での測量が認められている地方自治体があります。
Q RTKの移動局として使う場合AndroidにSIMは必要ですか?
RTKの移動局の場合は、補正データをインターネットを経由して受信する必要があります。AndroidにSIMは無くとも構いませんが、WiFiなどでインターネットが使える環境が必要です。 現実的には、SIMがあると使いやすく便利です。
Q static 測量用の解析ソフトウェアはありますか?
はい、Static解析用ソフトウェアDrogger Processor(無償)をご利用いただけます。
Q 3次元網平均ソフトウェアはありますか?
はい、Static解析用ソフトウェアDrogger Processor(無償)は3次元網平均計算も行うことができます。 成果検定などを受けるなど専門的業務でご利用の場合は、追加のライセンス(50,000)にて、精度管理表や電算プログラム検定証明書印刷などを利用可能になります。
Q static 測量の場合AndroidにSIMは必要ですか?
static 測量の場合、Androidにログを記録するのみで通信は不要です。SIMは必要ありません。
Q RINEX観測データは得られますか?
はい、可能です。Static解析用ソフトウェア (Drogger Processor(無償))で受信機RAWデータを取り込みますと、RINEX形式に変換されたファイルが保存されます。そのほかにも衛星航法データのRINEXファイルも保存されます。保存されたファイルの場所やファイル名の規則などは Drogger Processorユーザーズガイドに記載されています。
Q Drogger Processorで他社受信機との解析ができますか?
はい、RINEXデータのインポート機能がありますので他社の受信機の観測データも利用いただけます。
Android端末
Q Duraforce Pro2(および後継機)以外でも使えますか?
はい、Android 5以上のものであればDrogger-GPSをインストールできます。できましたら、国内のキャリアで販売している確かなモデルをお薦めします。
野外で使いますので、タブレットは画面が暗いためあまりお薦めいたしません。
京セラDuraforce Pro2(および後継機)は現場で使うことを前提としたタフネスモデルです。長く使えるモデルかと思います。
Q SIMは必須ですか?
Drogger-GPSをインストールする際には、WiFiかSIMが必要です。Drogger-GPSの基本動作にはインターネットは必要ありませんが、地図の表示やデータ転送などではインターネットが必要です。また、RTKの場合は常に必要です。SIM入りの方が使い勝手が良いので、できればSIM入りをお薦めします。
Q 1台のAndroidで複数の受信機でSTATICできますか?
SDカード付モデルであれば、1台のAndroidで複数の受信機で同時観測が可能です。Drogger-GPSにて観測開始の指示を順次複数の受信機にします。
受信機はSDカードにデータを記録し続けます。観測終了時は、各受信機の電源を切るだけでOKです。
SDカード付モデルと無しモデルが混在し同時にSTATIC観測をする場合は、無しモデルの台数分のAndroidが必要です。
基準局
Q 基準局はどうすればよいですか?
センチメートル級の精度で測位するには基準局が必要です。基準局を得るにはご自身で用意でするかデータサービス(有償)を利用するかの主に2つの選択肢があります。
DG-PRO1RWSを使用すれば、自宅や事務所などに安価に基準局を設置できます。詳しくはRTKガイドをご覧ください。
データサービス(有償)は国内では主に5社あります。製品紹介ページ下部の右下に5社の設定方法記事に各社へのリンクがあります。
Q トラクターの自動運転用の基準局を作りたいのですが?
新製品のRZS.Dを使用されることをお薦めします。この受信機であれば、追加のソフトなどなしに受信機のみでほぼすべての移動局(RTK自動操舵システム)に対応します。
受信機にRWSシリーズを使用される場合は以下をお読みください。
自動運転システムに使われる受信機は各社さまざまですが、RWSシリーズでそれらに対応するためにに必要なソフトウェアをなどを用意しています。補正データはRTCMと呼ばれる形式でフォーマットされています。受信機の種類によってこのフォーマットは以下の2種類です。
- RTCM3.1 GPSとGLONASSだけをサポートした受信機
- RTCM3.2 加えてGalileo、Beidouもサポートしている受信機
この3.1と3.2の両方を出力できるWindowsソフトウェア Drogger Ntrip Serverを無償で提供しています。また、RTCMを中継するサーバー Drogger Ntrip Casterも無償でご利用いただけます。
尚、自動運転システムの受信機によっては、Drogger Ntrip Serverを使わずにDG-PRO1RWSの出力するRTCMをそのまま使用できるものもあります。また、トラクター用ナビゲーションシステムで移動局がDG-PRO1RWSの場合も、Drogger Ntrip Serverは必要ありません。
Q 基準局をつくるのに何を買えばよいですか?
例えば、受信機にRZS.Dを選択された場合の例を記します。
基準局に必要なのは、
- 受信機 RZS.D
- アンテナ HX-CSX601A
- ケーブル ACRG58_xM
の3点です。
アンテナ設置につきまして、設置面が平らでしたら
- RWP-MNT 車両マウンタ (野外用超強力両面テープ付き)
- RWP-PLA ポールアダプター
で設置することもできます。
その他
- 設定用Android
- インターネットに接続できるWiFi親機(出来れば安いもので良いので基準局専用をご用意されことをお薦めします。安定した運用ができます)
- USBコンセント(Anker Amazon)
これですべてです。(アンテナ設置に必要なものを除きます)
他の機器との接続
Q 他のNMEAサポート機器と接続したいのですが?
GNSSの信号を受けっとって動作する機器は色々なものがあります。その多くはNMEA 0183と呼ばれるフォーマットでGPSの位置情報を受け取ります。DG-PRO1RWSはNMEA 0183を出力できます。相手機器がシリアル接続であればほぼどんなものでも接続できます。
また、NMEAフォーマットのバージョンも2.1~ 4.1まで変更可能です。
DG-PRO1RWSのBluetoothはSPPプロファイルと呼ばれるもので、簡単に言うと無線化したシリアルです。相手機器にSPP-->RS232C変換器を付けることで無線で接続できます。(リンクの変換器は他社製品です)
有線で接続したい場合は、DG-PRO1RWSにオプションのシリアル拡張モジュール RWE-Rを付けることでケーブル接続できます。(リンクページ アクセサリをご覧ください)