Drogger-GPS V3.1 正式リリース
Drogger-GPS V3.1 正式リリースのお知らせです。
V3系はこれまでプレビュー版として2回に分けてご案内してきましたが、今回正式版としてリリースしました。プレビュー版にていろいろご評価いただきありがとうございました。
今回のリリースでは、設定を簡単にするための機能、ローカライズ、Waypoint編集、Droggerマップ、Googleドライブ連携など、多くの機能を追加・改善しています。
また、V3.1に対応した新しいマニュアルも公開しました。
PDF版は、HTML版のマニュアルを1つのPDFにまとめたものです。
印刷してゆっくり読みたい場合や、現場前にまとめて確認したい場合にご利用ください。
Drogger RTK受信機 ユーザーズマニュアル
操作方法にフォーカスし、初期設定からRTK測位、Waypoint、カメラ、IMU、基準局、MovingBase、メッセージ出力などを項目ごとに確認できます。
詳しい操作手順は、以下のマニュアルをご覧ください。
Web版は検索やリンクで目的の操作を探しやすく、PDF版は印刷や通読に向いています。
設定の改善
V3では、設定をより簡単に行えるようにしました。
DroggerのRTK受信機は多くの用途に対応するため、従来は設定項目が多く、はじめての方にはわかりにくい部分がありました。
今回、目的別の簡単設定を用意し、必要な設定をまとめて適用できるようにしました。

- RTK測量
- RTKフォトグラメトリ
- DMPを使った測量
- MovingBase
- 車両・移動体用途
- 保存済設定の呼び出し
簡単設定を適用する前には、変更される項目と値を確認できます。
適用後に一部の設定を変更して利用することもできます。

詳細はマニュアルの設定関連項目をご覧ください。
RTKフォトグラメトリ
RTKフォトグラメトリ向けの簡単設定を追加しました。
- GパッケージやShotSync RTKでのRTKフォトグラメトリに適した設定を、簡単設定から適用できます。
- プレビュー2以降の変更として、XMGパッケージでは、受信機の前方面を追加で指定できるようにしました。
- XMGパッケージでは取り付け方法により、受信機の前方面がパッケージ標準と異なる場合があります。
そのため、RTKフォトグラメトリの簡単設定を適用する際に、受信機の前方面を選択できるようにしました。

- ShotSync RTKの場合は、パッケージ標準です。
- Gパッケージ+スマートフォンの場合は、パッケージ標準です。
- Gパッケージ+GoProはパッケージ標準の逆です。
- Gパッケージ+OSMO360の場合は、LED面を自身に向けてOSMOを正面を前方にむければパッケージ標準です。
- 上記に従って設定し撮影した場合はMJpegのカメラの向き「yaw180°回転」はOFFにします。
フォトグラメトリ用IMUキャリブレーション
RTKフォトグラメトリで使用するIMUの設定を変更しました。
これまでの磁気センサーを使う方式から、磁気センサーを使わないジャイロ方式に変更しています。
これにより、周囲の磁気環境の影響を低減できます。
この変更に伴い、キャリブレーション方法も変わります。従来のように8の字に回転させる操作は不要です。
- 受信機をどこかに置くなどして15秒完全に静止させます。
(ドリフトを抑止する、ジャイロバイアスが推定されます)
- RTKがFIXした状態で受信機を真っすぐ前方に向けて、5mほど真っすぐ歩いてください。
(進行方向が受信機前方として確定されます)
- また撮影時も、受信機を真っすぐ前に向けて歩いてください。
(進行方向が受信機前方としてリアルタイムキャリブレーションされます)
受信機・アンテナ情報の自動入力補完
1台のAndroid端末で複数の受信機を使う場合のために、受信機名やシリアル番号などの入力補完を改善しました。
- Bluetooth接続先に応じて受信機情報を自動保存します。
- 次回以降、同じ受信機を選択すると受信機名やシリアル番号が補完されます。
- 初回接続時にパッケージの選択を行い、アプリが機種を認識できるようにしました。
- 登録された受信機情報は、設定のメニューから確認・削除できます。

複数台の受信機を使い分ける場合に、入力の手間を減らせます。
NTRIPクライアント接続管理
NTRIPクライアント接続設定を複数登録できるようにしました。
- 登録済の設定を選択するだけで基準局を切り替えできます。
- デフォルトの接続先を設定できます。
- 簡単設定で接続先までまとめて設定できます。
- 接続設定のコピーや並び替えにも対応しました。
基準局を複数使い分ける場合に便利です。
Droggerマップのオフライン表示
Droggerマップで、オフライン表示に対応しました。
インターネットが利用できる場所で事前に表示した地図をキャッシュし、森林や山間部など通信できない場所でも地図を表示できます。

- 事前に表示した範囲の地図をキャッシュして利用します。
- キャッシュはズームレベルごとのタイルとして保存されます。
- キャッシュの削除はマップ内のメニューから行えます。
Starlink Directなどの衛星通信を使う場合でも、地図を事前に表示しておくことで通信量を減らし、現場での使いやすさを高められます。
アプリで開く
Googleドライブなどにあるファイルを、より簡単にDrogger-GPSへ取り込めるようにしました。
これまでは、ファイルをダウンロードしてから共有する必要がありました。
今後は「アプリで開く」を使うことで、ダウンロードと取り込みを一回の操作で行えます。

また、ファイルの種類に応じて取り込み先が自動選択されます。
基準局位置のマップ表示
ベースライン表示部に「マップにプロット」ボタンを追加しました。
- 使用している基準局の位置をワンタップで地図に表示できます。
- レイヤーにDrogger Ntrip Casterを追加しました。
- Drogger Ntrip Casterでホストしている基準局も地図に表示できます。
どのマウントポイントを使用しているかを確認しやすくなりました。

SIMAデータの自動アップロード
Googleドライブ連携で、Waypointファイルをアップロードする際に、SIMA形式のデータも自動でアップロードできるようにしました。

ローカライズを使用している場合は、観測値のSIMAデータと、ローカライズ座標のSIMAデータを別ファイルとして連携できます。
ローカライズ
ローカライズ機能を追加しました。
図面データとRTK観測データから変換パラメータを作成し、リアルタイムでローカル座標を表示できます。
杭探しや図面確認などをすぐに行うことができます。
- 図面データからのローカライズに対応しました。
- SIMAインポート、手入力、OCRなどで図面データを作成できます。
- 図面データと観測データから変換パラメータを生成できます。
- リアルタイムでローカライズ座標を表示できます。
- ローカライズ座標の記簿表示・印刷、SIMA出力にも対応しました。
図面データを準備しやすくするために、座標表や求積表のOCRにも対応しています。

図面データと観測データを選択して、ローカライズパラメータを生成します。

作成したパラメータをセッションに指定すると、リアルタイムでローカライズ座標を表示できます。

近傍既知点フィッティングを使うと、図面の引照点などにあわせてRTKの観測値をリアルタイムでフィットさせることができます。


ヘルマート変換では、使用する点を変更したり、残差の多い点を除外することもできます。
合わせて変換計算表の印刷もできます。

詳細な手順はマニュアルをご覧ください。
OCRによるWaypoint作成
図面データを準備しやすくするため、座標表や求積表のOCR機能を追加しました。
アプリ内からカメラを起動して撮影することで、座標表や求積表をWaypointにできます。
- 座標表をOCRしてWaypoint化できます。
- 求積表をOCRしてWaypoint化できます。
- 求積表の場合は、Y'やX'×Y'、面積値からXY値の補完と検算を行います。
- 検算が合わない場合は、読み取り値に間違いがないか確認できます。

ローカライズで使う図面データの作成に便利です。
Waypoint編集機能の強化
ローカライズでは図面データと観測データを扱うため、Waypoint編集機能を強化しました。
- Waypointファイルのコピー
- 点の並び替え
- 点を別のWaypointファイルへ移動・コピー
- Waypoint一覧で図面データと観測データを区別
図面データと観測データは区別され、両者が混在するような移動やコピーはできません。
Waypoint写真撮影の改善
Waypointからの写真撮影を改善しました。
- 写真の保存を自動化しました。
- 連続撮影に対応しました。
- Waypointに複数の写真を追加しやすくなりました。
Starlink Direct RTK
docomo Starlink Direct、SoftBank Starlink Direct、au Starlink DirectによるNTRIPとTCP通信に対応しました。
携帯電話の電波が届かない山岳地帯や郊外などでも、対応端末と対応回線を利用することでRTK通信が可能になります。
通信には上空視界が必要です。
また、通信衛星の切り替わり時などに通信が途切れる場合があります。対応端末や利用条件については、各通信事業者の案内をご確認ください。
Starlink Directで接続すると、画面上部右のアイコンが衛星通信アイコンになります。

EGM2008ジオイド
EGM2008ジオイドに対応しました。
従来の日本のジオイドモデルに加えて、海外などで利用しやすいEGM2008を選択できるようにしました。
- ジオイドモデルとしてEGM2008を選択できます。
- EGM2008のグリッドデータを利用して標高計算を行います。
- Waypoint記録や座標表示でジオイドモデルを区別して扱います。
Googleドライブ連携の改善
Googleドライブ連携のバックグラウンド同期を改善しました。
Androidの最新要件に合わせて、同期処理の起動方法を見直しました。
Googleドライブ連携を有効にしている場合、必要な同期処理をバックグラウンドで行います。
また、Wi-Fiのみで同期する設定についても処理を整理しました。
その他の改善と修正
この正式リリースでは、プレビュー版以降に以下の改善と修正を行いました。
- RTKフォトグラメトリの簡単設定で、XMGパッケージ向けに受信機の前方面を指定できるようにしました。
- RTKフォトグラメトリで使用するIMU設定を、磁気センサーを使わないジャイロ方式に変更しました。
- フォトグラメトリ用IMUのキャリブレーション方法を変更しました。8の字回転は不要で、デバイスを前方に向けて5mほど真っすぐ歩きます。
- EGM2008ジオイドに対応しました。
- Waypoint保存時の検証条件を見直しました。
- Waypointファイル間の移動・コピー条件を修正しました。
- 座標比較で不要な組み合わせ表示を抑制しました。
- Googleドライブ連携のバックグラウンド同期を改善しました。
- Googleドライブ連携のWi-Fiのみ同期設定の扱いを整理しました。
- 地図・ナビ表示まわりの状態更新を改善しました。
- Waypointファイル一覧で作成日時を確認しやすくしました。
- 旧バージョンの設定復元時にNTRIPクライアント接続アイテムを生成するようにしました。
- NTRIPクライアント接続管理で、アイテムのコピーと並び替えに対応しました。
- セッションダイアログで、基準点観測ネットワーク型RTKを選択時にVRS設定画面へのショートカットを表示するようにしました。
アップデート
Drogger-GPSはGoogle Playから更新できます。
V3.1では多くの機能が追加されています。
はじめて使う機能については、Web版またはPDF版のマニュアルをあわせてご覧ください。
Enjoy with Drogger
Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/