Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

DG-PRO1RWS SBASとみちびきSLAS対応

先日、u-bloxからのアナウンスでF9Pのファームウェアアップデートがありました。FW HPG1.13です。(いままでは1.12)

新機能として、SBASとみちびきSLAS(サブメータ級測位補強サービス)の受信が追加されました。以前からSLASの受信はしていたようですが、補正データとしては適用されていませんでしたがいよいよ実用化されました。

DG-PRO1RWS | ZED-F9P搭載 | 2周波 RTK-GNSS | Bluetooth5.0
¥59,800 (税別 BizStationサイト)
u-blox ZED-F9P GNSSモジュール搭載 2周波 RTK-GNSSレシーバ 。受信チャンネル数184 GPS みちびき(4機フル対応) GLONASS BeiDou Galileo 同時受 ...
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DG-PRO1RWS | ZED-F9P | 2周波 RTK
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u-blox ZED-F9P GNSSモジュール搭載 2周波 RTK-GNSSレシーバ ...

SLAS

かねてより、期待のあったSLASです。SLASはGPSとQZSS(みちびき)衛星での測位精度を向上させるための補強信号です。これを適用することで日本の県庁所在地で1m以下の単独測位精度を実現するものとなっています。尚、RTKでは適用されませんのでその測位精度には関係しません。

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SLASが適用された様子

赤色のアンダーラインを引いたDMとついたものがSLASの補強信号が適用されている衛星です。

これを書いている時点ではまだあまり詳しく調べていないのですが、ちょっと試した限りでは仕様どおりGPSとQZSSに補正がかかっています。信号構造としてはSBASと同様DGPSとなっているようです。

まずは使えるようになりましたので、今後詳しく見ていきたいと思います。

あとでご案内する更新を適用いただきますと、SLASはデフォルトでONになります。(OFFにするスイッチは現状設けておりません)

SBAS

F9PはいままでSBASが受信できませんでした。2周波の場合、電離層遅延など電波特性の違いを利用して除去できるものがあります。それもあってすぐにはサポートされなかったかもしれません。

SBASは(satellite-based augmentation system:静止衛星型補強システム)は各国の衛星があり、WAAS(アメリカ)・MSAS(日本)・EGNOS(欧州連合)・GAGAN(インド)などがあります。日本のMSAS(国土交通省)はひまわりから送信されていましたが、2020/04よりみちびきの静止衛星からになったとのことです。

各国のサービス衛星はあるものの、データはその地域での地上局での生成になりますので日本ではみちびきのものを利用することになるかと思います。

今まではSBASの補強がないので、単独測位の時はDGNSSになることありませんでしたが、これからはSBASを受信すると単独測位でも3D DGNSSと表示されるようになります。精度に大きな変化は無いかと思いますが、SLASと合わせてちょっといい気分になります。

単独測位のカタログスペックも 1.5mCEPからSBAS 1.0mCEPが追加されました。

補正適用順位

これでRTCM・SLAS・SBASと3つの補正データが受信できるのですが、優先順位もRTCM --> SLAS --> SBASの順です。上位のデータが適用がされた場合は下位のものはされません。RTKの時はSLASもSBASも適用されません。

アップデート方法

以下の3つすべて更新が必要です。

  1. GNSSモジュール(u-blox F9P)のファームウェア 1.13
  2. レシーバファームウェア 1.4.27以上 (弊社製のDMPや通信制御のファームウェア)
  3. Drogger-GPSアプリ 2.4.110以上

GNSSモジュール(u-blox F9P)ファームウェアの更新

大変申し訳ありませんが、旧モデルのDG-PRO1RWはそのままではレシーバのファームウェア更新ができません。弊社で承っておりますのでご用命いただければと思います。

DG-PRO1RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWは、お客様サイドで行っていただくことが可能です。

u-blox F9Pのファームウェア更新は、WindowsPC(Windows 7以上)で行います。環境が無いなど難しい場合は、旧モデル同様、弊社で承っておりますのでご用命いただければと思います。

更新手順

F9Pの更新の前にレシーバファームウェアとアプリの更新を行います。

事前準備

  1. レシーバ起動設定が有効な場合は、「デフォルト設定で起動」に変更します。(新ファームウェアで、削除された設定項目の適用でエラーが発生し正しく起動しないため) (変更方法)
  2. レシーバファームウェア(DMPや通信制御などを処理するソフトウェア)を最新の1.4.30以上に更新します。(更新方法)
  3. Drogger-GPSアプリを最新の2.4.110以上に更新します。(更新方法)

上記更新ができましたら一度レシーバーの電源を抜いてから入れ直してください。

PCでのBluetoothペアリング

以降はWindows PC (Windows 10推奨)での操作です。

まず、Bluetoothのペアリングを行います。すでにペアリング済みの場合は不要です。2台以上お持ちの場合、更新作業中DG-PRO1RWSは1台のみペアリングしてください。2台以上ペアリングするとどちらに適用すれば良いか不明なためエラーになります。

  1. DG-PRO1RWSに電源を接続します。
  2. [スタート]をクリックし、ギアマークの[設定]をクリックします。
    f:id:bizstation:20190720162157p:plain:w80
  3. [デバイス]-[Bluetoothとその他のデバイス]とクリックします。
  4. [+Bluetoothまたは他のデバイスを追加する]をクリックします。
  5. [Bluetooth]をクリックします。
    f:id:bizstation:20190720162748p:plain:w400
  6. DG-PRO1RWSが表示されたらそれをクリックします。
  7. [完了]をクリックします。

更新ツールのダウンロードと実行

それでは、F9Pのファームウェア更新を開始します。DG-PRO1RWS専用の更新ツールを用意いたしたましたので、以下のリンクをクリックしダウンロードし実行します。

https://www.bizstation.jp/DroggerGps/f9p_fw/DG-PRO1RWS_F9P_UPDATE_113.EXE

自動的にBluetooth接続し更新を開始します。 終了すると下図のように「Firmware update success」「更新が完了しました」と表示されます。その後、エンターキーなどを押していただくと画面が閉じます。

更新が成功したら、一度電源を抜いて入れ直します。その後1分ほど待ち再度電源を入れ直してください。この1分で内部の起動ファームウェアが入れ替わります。

f:id:bizstation:20200624161332p:plain

所要時間は、1分程度ですが、上図のように黄色の文字で「Sending erase retry for sector xxx」と出ている場合は10分ほどかかる場合があります。

複数台お持ちのお客様は、処理の終わったレシーバのペアリングを削除してから、別のレシーバも同様の手順で更新を行ってください。

失敗例

  1. 画面上部に「Paired DG-PRO1RWS too many」と出た場合、複数のDG-PRO1RWSがペアリングされています。1台のみにして再度実行します。
  2. 画面上部に「There is no Bluetooth paired DG-PRO1RWS.」と出た場合、ペアリングされたDG-PRO1RWSがありません。もう一度ペアリングを行ってください。
  3. Error version poll faild.」と出た場合、Bluetooth通信がうまくできていません。一度レシーバの電源を切って入れ直してから再度実行します。
  4. そのほかにも画面下部に「更新に失敗しました」と出た場合は、エラー内容が表示されていますのでそれに応じて対処します。

バージョン確認

更新ができましたら、一度レシーバを再起動してDrogger-GPSで接続します。バージョンは下図のように表示されます。
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Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/