RWS・RZSシリーズ受信機はBluetooth経由のシリアル通信にてWindows PCでも利用可能です。*1
通常の利用であればAndroidとDrogger-GPSが便利ですが、実験や研究と言った用途でRTKLIBといったソフトウェアにデータを入力することがきます。
この記事ではWindows10を使って説明します。
尚、RTKLIBでの利用は実験や研究といった目的でご利用ください。利用には、RWSやRZSシリーズが搭載する GNSSモジュールのインターフェース仕様やソフトウェアの知識が必要です。
DG-PRO1RWS | ZED-F9P搭載 | 2周波 RTK-GNSS | Bluetooth5.0 ¥69,800 (税別 BizStationサイト) u-blox ZED-F9P GNSSモジュール搭載 2周波 RTK-GNSSレシーバ 。受信チャンネル数184 GPS みちびき(4機フル対応) GLONASS BeiDou Galileo 同時受 ... 詳細・購入 問い合わせ 会社情報 |
¥69,800 (税別 BizStationサイト) u-blox ZED-F9P GNSSモジュール搭載 2周波 RTK-GNSSレシーバ ... |
免責事項
GNSSモジュールメーカーのツールを使用した設定は、フレキシブルではありますがレシーバーを通信不能にする恐れもあります。
GNSSモジュールメーカーのツールを使用した設定の結果生じた不具合はビズステーション株式会社は一切責任を負いません。また、回復にかかる費用は保証範囲外としお客様負担とさせていただきます。
注意事項
★UART1の設定は変更してはいけない
DG-PRO1RWの場合
u-centerでUART1の設定の変更を行うとDG-PRO1RWのBluetoothモジュールとの通信ができなくなります。そうなると簡単に元に戻すことはできません。ZED-F9PのUART1の設定は絶対に変更しないでください。 誤って変更してしまった場合は、弊社(ビズステーション)にお送りいただき回復作業が必要です(有償)。これには、F9Pのファームウェア更新やRevert default configurationコマンドも含みます。
DG-PRO1RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWの場合
RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWは、Bluetooth経由でのUART1の変更について、RTCMとNMEAの有効/無効以外行えないようプロテクト機能が付きました。プロテクト機能はFirmware Ver 1.2.17より有効です。RWSまたは拡張モジュール付のDG-PRO1RWをご利用の場合は、必ず最新のFirmwareに更新してから行ってください。 F9Pのファームウェア更新やRevert default configurationを行った場合はボーレートが38800bpsに変更されますが、電源を抜いて再起動すると自動で460800bpsに回復されます。
★ メッセージ出力は通信量の見積もりをする
RWS・RZSはさまざまなメッセージを出力できます。また、更新レートも20Hzといった高レートで行うことができます。多くのメッセージをレート1(更新レートと同じレート)で出力するとBluetoothで通信可能な量を簡単にオーバーします。メッセージごとにメッセージのサイズx秒間出力回数を計算し、すべてのメッセージ合計を計算してください。最高でも20Kb以下になるようにしてください。
★ RWS・RZSのDMP関連の設定は行えない RWS・RZSに装備されたDMP関連の設定はDrogger-GPSでのみ行えます。他のツールなどでは行えませんのでご注意ください。
Bluetoothのペアリングをする
Windows 11の場合
Windows 10の場合
- DG-PRO1RWに電源を接続します。
- [スタート]をクリックし、ギアマークの[設定]をクリックします。
- [デバイス]-[Bluetoothとその他のデバイス]とクリックします。
- [+Bluetoothまたは他のデバイスを追加する]をクリックします。
- [Bluetooth]をクリックします。
- DG-PRO1RWが表示されたらそれをクリックします。もし、2行現れた場合は下に「PC」と書かれていない方を選択してください。
- [完了]をクリックします。
- 画面をスクロールし[関連する設定]の[その他のBluetoothオプション]をクリックします。
- [COMボート]タブを選択し、「RWS.xx 'SerialPort'」と書かれた行を探しその行の左側のCOM番号をメモします。以下の例では20です。
これでペアリングが完了し、COM20を通じたシリアル通信で使えるようになりました。
RTKLIBで使う
RTKLIBで行うさまざまな処理は事前にDrogger-GPSにて必要なメッセージを出力するよう設定をしておく必要があります。また、電源ONで出力されるように起動設定を行っておきます。
RTKLIBで使用する際のポイントは、受信機はシリアルデバイス(Serial)として認識されることです。ポート番号はペアリングの際に確認したポート番号を使用します。
Windowsでの利用記事
他にWindowsでこれがしたいとかご要望がありましたらコメントをいただけたらと思います。
Enjoy with Drogger
Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/
*1:Windows位置情報サービス用のドライバーは提供されていません。また、弊社ではWindows用アプリケーションは現在のところ提供しておりません。