Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

DG-PRO1RW ポイント測量(WayPoint)の改善

今回はDrogger-GPSアプリで定点測位の改良のお話です。 測量などでは、複数のポイントの位置を測位してログ(WayPointログ)に記録していきます。

従来からこの機能はありましたが、1エポック(1つの測位結果)を記録するのみでした。今回の改良では、計測時間(秒)を指定してその間の平均値を記録できるようにしました。またその際の条件や測位結果のばらつき度合いを示す標準偏差も合わせて記録されます。

また、緯度・経度の測位結果取得も小数点以下9桁に対応いたしました。

では具体的にDrogger-GPSでの手順とログの説明をいたします。

WayPointログの記録手順

  1. 測位したい点上に、三脚等を使ってアンテナを設置します。
  2. RTK移動局にてFIXするまで待ちます。
  3. マップ画面の左上の赤い+バルーンアイコンf:id:bizstation:20191218121203p:plainをタップします。
  4. このポイントの名前と、[計測時間(秒)(1 - 600)]を入力してOKをタップします。 (最新バージョンでは、ポイント名の最後が半角数字の場合、次のポイント記録時に数値が自動的に1増加されて表示されます。また、地面からのアンテナ高をメモ的に入力しログに記録できます。)

f:id:bizstation:20191218133305p:plain

測位中を示すダイアログが表示され、完了するとメッセージが表示されます。

f:id:bizstation:20191218133321p:plain f:id:bizstation:20191218133338p:plain

WayPointログの転送

記録されたログは、メイン画面右上の...メニューをタップし、[ログ一覧]をタップします。 日付_way-point.gpxという名前で表示されます。

f:id:bizstation:20191218153426p:plain

このログを長押しすると共有アイコンが表示されますのでタップし、GoogleDriveやGMailなどPCなどからもアクセスできるところに送信します。

WayPointログの内容

ログはgpx1.1形式で具体的にはxmlのテキストファイルです。Chromeやメモ帳など開くと中の内容をテキストで確認できます。 f:id:bizstation:20191218152830j:plain

  • 最初の赤枠が緯度・経度・標高です。緯度・経度の桁数は小数点以下9桁まで表示します。概ね0.1mmまで表現できます。
  • 2つ目の赤枠が測位時の条件と標準偏差の値です。各タグの内容は以下の表をご覧ください。
タグ名 内容
starttime 2019-12-11T10:05:14.125 計測開始日時
endtime 2019-12-11T10:05:44.000 計測終了日時 (測位時間は終了時刻から開始時刻を引いてください)
epochs 240 総測位数 (秒数 x 更新レート)
stddevDistanceMeter 0.0089 水平位置の標準偏差 (m)
stddevHeightMeter 0.0115 垂直位置の標準偏差(m)
lasthAcc 0.014 計測終了時のレシーバーの示す推定水平位置精度(m)
lastvAcc 0.011 計測終了時のレシーバーの示す推定垂直位置精度(m)
fixMode 3D DGNSS FIXED 計測終了時のFIXモード
enableTiltCorrection false 傾斜補正の有効/無効
tiltAntHeight 1.35 傾斜補正に使用されるアンテナ高(m)
antennaHeightNote 1.35 アンテナ高(m)のメモ(測定時ユーザー指定)

標準偏差は単位を持ちますのでそのままメートルとして読み取ることができます。

標準偏差から測位結果のばらつきは以下のようになります。

範囲 範囲内に測位結果が現れた確率(%)
平均値 ± 標準偏差 68.3
平均値 ± (標準偏差×2) 95.4
平均値 ± (標準偏差×3) 99.7

「傾斜補正で指定されたアンテナ高」は、DMPの傾斜補正が有効な場合、指定されていたアンテナ高を記録します。参考ですが、楕円体高からこの値を差し引くわけではございませんので、お間違いの無い様にしてください。傾斜補正は、ポールなどの傾きによる水平位置と高さを、その傾きが無い垂直状態の座標に補正するものです。

測位結果から面積を計算してみる

せっかくですので測位結果から面積を計算してみたいと思います。測量関係の方は不要な説明かと思いますが、それ以外の用途でご利用いただいている方でも簡単にできることをご覧いただけたらと思います。

今回は4つの点を計測したサンプルです。

Windows用 QGISのダウンロード

QGIS(キュージーアイエス)は、地理情報システムの閲覧、編集、分析可能なオープンソースソフトウェアです。これを使って面積を計算してみます。

QGISのダウンロード

今回は、上記URLのQGIS スタンドアロンインストーラ バージョン 3.10 (64ビット)を使用しました。 インストールができましたら、QGIS3を起動します。 f:id:bizstation:20191218101606p:plain

  1. 画面中央下の新規プロジェクトをダブルクリックします。
  2. 画面中央にDrogger-GPSで3点以上を記録したway-pointログをドラッグアンドドロップします。
    f:id:bizstation:20191218101845p:plain
  3. [追加するベクタの選択..]画面が表示されますので、waipointsの行を選択して[OK]をクリックします。
    f:id:bizstation:20191218102231p:plain
    画面にwaipointの点が表示されます。これでデータの取り込みができました。
  4. 下図の①~③を順にクリックし、スナップツールバーを表示します。 f:id:bizstation:20191218120014p:plain
  5. 下図の①~③を順にクリックし、面積計算ウィンドウを開きます。 f:id:bizstation:20191218102857p:plain
  6. 計算したい面積を示す点を順にクリックします。 下図赤枠部分に計算された面積が表示されます。 f:id:bizstation:20191218103304p:plain

とても簡単に高精度で面積の測量ができました。ほかにも2点の距離なども簡単に計算できます。

Enjoy with Drogger

Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/