Drooger-GPS、受信機 F/W、Drogger Processorでの更新のお知らせです。
Drooger-GPS
Waypointでのアンテナ定数
従来まで、アンテナ高の入力に際して、取付面-位相中心の値を高さの測定値に足していただいておりました。取付面-位相中心は「アンテナ定数」 と呼ばれるアンテナやパッケージ固有の定数ですがこれをアプリに内蔵し自動計算するようにいたしました。
アンテナやパッケージの種類を選択すると、自動でアンテナ定数が表示されます。また、測定値を合計した「アンテナ高」が自動計算されます。
アンテナの種類で「Other」 (その他)を選択すると、アンテナ定数を手入力することもできます。
また、「アンテナ座面高」「アンテナ定数」「アンテナ高」は、データとして記録され、Waypointの表示で確認できます。
RTK法の基準局のアンテナ高も同様に処理できます。
観測者名
Waypointログのヘッダーインフォメーションに「観測者名」が入力できるようになりました。
「アンテナ定数」や「観測者名」はDrogger Processorでの「RTK法・ネットワークRTK法」にて新しく追加予定の「測量観測記録簿」にて利用されます。
RTK基準局 RTCMの出力間隔 (一部のメッセージ)
基準局の座標値を示すRTCM 1005やGLONASSコードバイアス 1230などは従来 10秒に1回の固定でしたが、 1, 5, 10秒から選択可能にしました。デフォルトは従来どおり10秒に設定されます。
RTCM1005/1006などを毎秒出力した場合、それらを待つ時間がほぼなくなり移動局にて素早いFIXが期待できます。
デメリットとして、僅かですが(毎秒 40byteほど)、基準局・移動局ともデータ量が増えます。
RWS・RZS受信機ファームウェア
ともに、Ver 3.0.4をリリースするとともに、製品出荷時のデフォルトになりました。より動作の安定性を高めました。主な改良点は以下のとおりです。
- 信号認証機能の追加
- Ntrip Server/ ClientでのWiFi接続安定性の向上
- 信号認証の利用に合わせたメモリの最適化
- Bluetoothで大きなデータ送信時に停止することがあるバグを修正
WiFiの安定性が向上していますので、基準局を受信機のWiFiで運用されている方は更新をお薦めします。
Drogger Processor
Drogger Processorでは主に測量の専門的な内容の更新です。
- 枠付き成果表のサポート
- 仮定網での水平・標高の閉合差表のサポート
- 仮定網と実用網の固定点を別々に記憶
- RTK・ネットワークRTK法測量観測記録簿のサポート
- 基線解析結果リストで網平均に「使用する/使用しない」の切替機能
- 点間視通の有無の入力と変更機能
などです。新たな帳票類につきましてはCommercialライセンスでのみサポートされます。
具体的な内容はDrogger Processorユーザーズガイドをご覧ください。
ここでは実際の画像などを紹介します。
枠付き成果表 (要 Commercial)
これに合わせて、枠付き成果表にて必要な項目をプロジェクトオプションに追加いたしました。
水平・標高の閉合差表
仮定網と実用網の固定点を別々に記憶
仮定網と実用網の固定点を別々に記憶するようにしました。これにより、仮定網と実用網の切替がワンクリックでスムーズに行えます。
RTK・ネットワークRTK法測量観測記録簿
網平均に「使用する/使用しない」切替
網平均に「使用する/使用しない」切替機能を追加いたしました。
この切替機能により、復観測や点検測量など網平均には使用しない基線解析を削除したりセッションをOFFにしたりする必要がなくなりました。
同時に、ネットワークRTK法の復観測や、点検測量など最初から3次元網平均計算には使用しない基線解析はグレーアウトするようにしました。
点間視通の有無の入力
GNSS測量では視通は不要ですが、枠付き成果表では視通のあるもののみ視準点の方向角や距離などを表示する必要があります。このため、測位ウィザードの最初の画面で視通の有無を指定可能にしました。また、基線解析リストにて後で変更することも可能です。
尚、視通の有無は、視準点の方向角や距離を表示するかしないかの制御のみで、計算などには影響しません。
Enjoy with Drogger
Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/