Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

Drogger Processorの機能アップ

Drogger Processorの機能向上のお知らせです。大きなものは以下の4つです。

  • 平均図、観測図、網図、点検計算図
  • 点検リストで[印刷]チェックの追加
  • 仮定網と実用網の切替
  • 成果のSIMAエクスポート

皆様にご要望いただいてから随分時間を要しましたが、ようやくリリースできました。

順番に説明していきます。

平均図、観測図、網図、点検計算図 (要Commercialライセンス

平均図、観測図、網図、点検計算図の表示印刷ができるようになりました。

  • 図形は基本的にすべて自動で作成されます。
  • ラベルはある程度自動で生成・配置されますが、見栄えをよくするためにユーザーが配置し直すことができます。
  • 網図は国土地理院の基本図の上にレイアウトされます。
  • [点検]タブの点検リストのうち[印刷]欄にチェックのついたものが、点検計算図に描かれます。

ラベル位置などの変更方法

まず、ラベルなどの位置が変更できるのは、今回追加になった平均図、観測図、網図、点検計算図です。

  1. 図を選択し、[編集開始]ボタンをクリックします。

    移動可能なラベルがオレンジ色で表示されます。
  2. 移動したいラベル上でマウスの左ボタンを押したままにします。
    ラベルの周囲に点線枠が表示されます。

    3.移動したい位置に枠を移動してマウスのボタンを離します。
  3. すべての移動が完了したら、[編集完了]ボタンをクリックします。

ラベルのほかに、点検計算の電子基準点間閉合差の図では、路線の概略を示す曲線が表示されます。この曲線を決める4つのコントロールポイントを移動することで曲線の位置やカーブを変更できます。

点検リストで[印刷]チェックの追加

点検リストに[印刷]チェックボックスが追加されました。このチェックが付いたもののみ印刷されます。
点検計算図もこのチェックが付いたもののみ描画されます。また、このチェック状態は、プロジェクトごと保存されます。

仮定網と実用網の切替

仮定網と実用網の切替を容易にできるように改善しました。それぞれのボタンをクリックすることで専用ダイアログが表示され固定点を簡単に選択できます。


成果のSIMAエクスポート (要Commercialライセンス

成果をSIMAフォーマットで出力できるようしました。このSIMAファイルがDrogger GPSでインポートすることができます。

データは、平面直角座標 X Y, H が小数点以下3桁まで出力されます。Hは標高です。

また、ファイルの保存ダイアログで 「成果数値データファイル」形式を選択することで、公共測量 作業規定の基準点測量のフォーマットで出力することも可能です。成果数値データファイルのフォーマットは作業規定の準則に従っています。

その他

プロジェクトフォルダ場所

プロジェクトを開く場合において、マイドキュメント配下でなければならない制限をなくしました。プロジェクトフォルダごと別のPCの任意のフォルダに移動して開くことができます。 ただし、新規プロジェクトに関しましては従来通り、Documents\Drogger_Processorに作成されます。

シグナルレベルの無いRINEX対応

他社のソフトや受信機の出力したRINEX観測データには、シグナルレベルの無いものがあります。この場合、解析時に「最低シグナルレベル」をゼロに設定する様お願いしておりました。しかし気付かずに解析できなかったりする場合が多いため シグナルレベルの記録が無いデータは一律 40dbとして読み込む様にしました。これにより特に設定を変更せずに解析が可能です。

仮定網の形状検査を追加

仮定網は固定点1点で、複数の多角形で構成されている必要があります。網平均計算にて、他に1点しか接続していない点があるかどうかを検出し、あった場合はエラーを表示します。

観測データフィルターの改善

RAWデータのインポート

RAWデータで疑似距離値または搬送波波数値のいずれかに問題があった場合は、そのレコードを破棄するようにしました。まれにこのようなデータによって、単独測位解が得られず、エポック全体がスキップされる場合がありました。

これを原因としてFIXしないなどの現象を回避できるようになりました。

単独測位計算

搬送波測位計算の前にコード測位が行われます。この測位の結果に対して残差が大きいととエポック全体が破棄されます。この大きな残差が発生するタイミングは、搬送波観測のサイクルスリップがある衛星を含む時と概ね一致するため、コード測位時にサイクルスリップを含む衛星データを除外してコード測位を行うように改善しました。
これにより、個別衛星の除外などによらず、安定したFIX解を得られるようになりました。

この機能は、[測位ウィザード]-[Advance Options]-[スマートシグナルフィルター]にてOFFにすることができます。デフォルトではONに設定されます。


Enjoy with Drogger

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