
新しいGパッケージのご案内です。
Gパッケージ特徴
Gパッケージは、高精度RTKとスマートフォンやアクションカメラなどを一体でマウントするためのパッケージです。
最大の特徴は以下の2点です。
- RTKとスマホやアクションカメラを一体化。
- 持ちやすい形状と容易なスマートフォンの操作
これにより、カメラとRTKが一体化し画像や動画に高精度な位置情報を付与することができます。
また、一体化により現況測量や杭探しなどがやり易くなります。
また、使いやすくするため以下の特徴があります。
- 90°オフセットされた2つのGoPpro互換マウント
- 軽量 227g(RWS.DCの場合) (バッテリー含む、スマホ等をマウントしない状態の重量)
- 交換可能な新開発 3500mAコンパクト大容量バッテリー
- 高性能なヘリカルアンテナ
- 受信機は4種類 RWS / RWS.DC / RZS.D /RZS.DC から選択可能
- 底部に5/8-11凹ネジを装備し、RTKポールに取付可能
- 9mm ピンポールに取付可能 (ピンポールアダプター使用時)
- バッテリー残量 カラーLED
- 操作がしやすい大型電源スイッチ
- 汎用的なスマートフォンホルダー装備*1
- 脱落など防止するためのストラップホール

注意
Gパッケージの特徴的な機能を優先しているため、SDカードの脱着し易さを犠牲にしています。脱着にはパッケージ中央部の+ネジ2本を取り外す必要があります。
Gパッケージと型番
従来の命名規則と同様に3文字目がパッケージ名を示します。
- RWG.* RWSシリーズのGパッケージ
- RZG.* RZSシリーズのGパッケージ
用途
軽量で持ちやすく基準点測量以外の測量全般をカバーします。
- Drogger-GPSのカメラ機能と合わせて、高精度位置情報付写真の撮影
- アクションカメラやスマートフォンの動画によるフォトグラメトリ*2
- 現況測量・杭探し
- ターゲット方向設定機能付きトータルステーションと組み合わせた自動追尾機能用*3
- 山林などでの測量
- そのほか、受信機を手で持って観測する用途
動画フォトグラメトリ
Gパッケージに合わせて、動画から位置情報付画像を生成するソフトウェア Drogger MJpegを提供しています。
RTKを使ったフォトグラメトリはドローンではよく使用されます。しかし、ドローンの場合飛行許可などが必要で簡便でない部分があります。Gパッケージはこのような課題を解決します。
- ドローンを使わず、長いロッドなどを使用して高い位置から地面方向を撮影することで空撮に似たフォトグラメトリを行うことができます。
- 動画から画像を切り出すことで、シャッターを切ることなく写真の撮影ができます。
- RTK受信機にカメラをマウントすることで、高精度位置情報付 画像を得ることができます。
- 受信機のIMUを使用することで、アンテナとカメラのオフセットを補正できます。
- 受信機のIMUを使用することで、撮影向きを付与することができます。
アンテナとカメラのオフセットを補正と撮影向きを付与は、Drogger MJpegにて処理することができます。Drogger MJpegは画像に付随するフライトログを出力します。 フォトグラメトリソフトウェアは、画像とフライトログに記載された位置情報、精度情報、カメラ姿勢などによりアライメントを行うができます。
GoPro HEROをマウント
GパッケージにGoPro HEROをマウントし、撮影した動画にRTKで得た高精度な位置情報を付与することができます。対応するGoProは HERO 5/6/7/8/9/10/11/13です。
- GoPro HERO を使用すると動画と位置情報の同期を自動で行うことができます。GoPro HEROに内蔵したGPSにより動画フレームに正確な時刻が付与されます。
- RTKの観測時刻と同期することで、動画から切り出した画像に精密な位置情報を付与できます。
- GoPro HERO 12はGPSが搭載されていないため自動同期はできません。

MJpegの詳細は「動画から位置情報付画像を生成する」をご覧ください。
注意 GoProをマウントする場合、市販のGoProマウント延長アダプターで2cmほどオフセットする必要があります。

Androidやその他のアクションカメラをマウント
GoPro以外のカメラでは手動で時刻同期することができます。ただ、このとき精密な時刻表示ができるGNSS Raw Measurementsに対応したAndroidが必要です。
アクションカメラまたはAndroidをマウントし、精密な時刻表示を動画の最初に撮影することで、動画にRTKで得た高精度な位置情報を付与します。
- GNSS Raw Measurementsに対応したAndroidを使い精密時刻表示を撮影します。
- 撮影した時刻表示とフレーム位置から、動画フレームの正確な時刻を計算します。
- RTKの観測時刻と同期することで、動画から切り出した画像に精密な位置情報を付与できます。
- GNSS Raw Measurementsに対応したAndroiddで撮影した場合、時刻表示の撮影なしにある程度の精度で同期できます。(動画フレームの記録イベントに遅延バイアスがあるため)

GNSS Raw MeasurementsとDrogger-GPSのカメラ機能についは「高精度位置情報つき写真と動画の撮影」をご覧ください。
現況測量、杭探し、写真撮影
現況測量・杭探しなどでは、スマートフォンを操作し易くかつ点の観測が簡便にできます。スマートフォンは、縦横どちらにもマウントできます。


最新のDrogger-GPSは横画面での使いやすさを改善いたしました。
RTKポールに装着
底面には、5/8-11凹ネジを装備しています。RTKポールにそのまま接続できます。

ピンポールに装着
オプションのピンポールアダプター(RWG-PPA)を使うことで外径9mmのピンポールに装着できます。
ピンポールアダプターは、底部 6mm凹ネジ・先端 5/8凸ネジになっています。

カメラ用雲台に装着
オプションの1/4-5/8アダプター(ADP-LNS-1/4-5/8)を使うことで、ロング伸縮棒ビーアイロッドなどカメラ用雲台に取付できます。
このアダプターは、この写真のように 1/4ネジ部が長い雲台専用です。(長さ10mm程度)長さが5mm程度の雲台にご利用になれませんのでご注意ください。

安全対策
Gパッケージでは、Androidやアクションカメラなどをマウントしますが、それらが意図せず脱落する恐れがあります。また、空撮ライクにする場合は高い位置に機器がありますので、落下すると人や物に損害を与えてしまいます。
機器の損害や人や物に損害を与えないようにするため、ストラップなどで必ず安全対策を行ってください。
激しい振動などある場合ネジがゆるむ恐れがあります。振動が多い場合はネジが緩むことも考慮した対策を講じてください。
Gパッケージにはストラップホールが設けられています。
スマートフォンの対策
下図のようにスマートフォンとGパッケージをストラップで結合してからホルダーに装着します。

高所ポールの対策
下図のようにGパッケージのストラップホール接続したストラップをポール側のくびれに巻き付けるようにします。このようにすることで万が一何かあっても、地面まで落下することを防止することができます。

Enjoy with Drogger
Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/