GROMにDroggerの取り付けを行いました。今回その内容の詳細を紹介します。
GROMと言えば水口選手、家が同じ市内で彼のマシンをお借りしました。快く引き受けていただいた水口選手に感謝します。ありがとうございます。
この車両にはInnovate MTX-L A/Fが付いています。今回は、GROMのタコメータ・スロットルポジション、Innovate A/Fの取り付けに絞って紹介します。
接続方法をまとめた記事を作成しました。まずはこちらを優先してご覧ください。 drogger.hatenadiary.jp
Index
ハーネス結線
電源とスロットルポジション
GROMの配線図を確認すると、データロガー用のコネクターが車両後部に出ています。ここから12V電源、GND、スロットルポジションの3つの配線を行います。 コネクタは、住友電装 HW防水4PカプラーでM(オス)が必要です。Drogger側は、SA001-1 12V電源ケーブルとSLE090 外部センサーケーブル90に接続します。
GROM データロガーコネクター | 12V電源ケーブル |
---|---|
黒/青 | 灰 |
緑/黒 | 黒 |
GROM データロガーコネクター | 外部センサーケーブル |
---|---|
黄 | 白 |
緑/黒 | 黒 |
(未結線) | 赤 |
外部センサーケーブルの赤線はどこにも接続しません。他とショートしないように絶縁処理を行ってください。
タコメータ用信号
タコメータ用の信号はエンジンのパルスジェネレータ(CKP Sensor)から取ります。この信号はECU用に1回転で9個のパルスを生成します。 アプリで、回転数パルスで9に設定します。 取り出しは、GROM CUP時に簡単に取り外せるように純正と同じコネクター(住友電装 4P250型コネクタ 6110-4643 6120-2043)を使って分岐させました。 分岐は純正コネクターの接続部を外して作成したコネクター(オス/メス)を割り込ませます。
GROM CKPセンサー | IGケーブル |
---|---|
青/黄 | 灰 |
緑 | 黒 |
出来上がったハーネスをDroggerに接続するとこんな感じです。
これで、カプラーオンでGROMに接続できます。ただ、CKP Sensorのための純正カプラーが大きくオスメス必要で、防水カバーにうまく収めることがきません。雨の日はこの部分に水がかからないようにする必要があります。CKP Sensorの接続はコネクター端子に直接半田付けしたほうがスリムかと思います。
Innovate A/F
Innovate A/Fは色々な種類がありますが、Manualを見るとどれもアナログ出力は本体ユニットのブラウンAnalog Out1と黄Analog Out2から出ているようです。 また、PCから出力の電圧範囲を制御できるようですがデフォルト設定のままでOKです。(デフォルトにしてください。)GNDは黒線から取ります。
Innovate | 外部センサーケーブル |
---|---|
黄 2017/10/23茶色から訂正 |
白 |
黒 | 黒 |
(未結線) | 赤 |
外部センサーケーブルの赤線はどこにも接続しません。他とショートしないように絶縁処理を行ってください。
これで、回転数、スロットルポジション、A/Fがロギングできるようになりました。
スロットルポジションの校正
スロットルポジションセンサーは最初に校正が必要です。
- 車体の電源をONにします。(エンジンは掛けないでおきます。)
- アプリを起動しReadyになるのを待ちます。
- スロットルOFFの状態でアプリのメニューからAdjust throttle offをタップします。
- 次にスロットルを全開にして、メニューから今度はAdjust throttle full openをタップします。
これで校正は終わりです。 スロットルを全開にすると Thrが100%を表示するようになればOKです。(多少値のふらつきがあるかと思いますがそれでOKです)
動作確認
実際にエンジンを掛け動かしてみます。
ロギング例
停止状態で軽くスナップしたときのデータです。
グラフの色は、
水色 --- A/F
緑 --- RPM
グレー --- Throttle
です。スロットルに反応してエンジン回転数とA/Fが変化しているのがわかります。
最後に
GROMはインジェクション車なので、簡単にスロットルポジションを取れて楽しいですね。時間ができたら、NSF100やNSRのようなキャブ車でのスロットルポジションを取る方法を考えてみたいです。
Drogger詳細は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/