Septentrio社 Mosaic-X5を搭載した、RTK-GNSS受信機 RZS.D をリリースいたしました。合わせて、高性能測量用アンテナを搭載したXパッケージ RZX.Dもリリースしました。
- RZS.D 139,900 (税込153,890)
- RZX.D 229,000 (税込251,900)
RZSシリーズの特長
ミリメートルレベル級 RTK
RZS.D・RZX.DのRTKは、水平 0.6cm+1ppmで1cmを下回る精度を誇ります。
RZS.D・RZX.Dでは高性能な高周波回路が採用されています。弊社の従来機と測位結果座標に違いはありませんが、ばらつき(標準偏差)が小さくよりミリメートルレベルにおいて高精度に測位できます。
(RWS + HX-CSX601A 基準局を用い、HX-CSX601Aの受信信号をスプリッターで分岐し、RWS.DCとRZS.Dで同時に受信した測位結果を数時間に渡ってプロットしたものです。平均位置に差は無いもののばらつきは小さくなっています*1。標準偏差を3倍(3σ)すると99.7%のデータがその範囲に入ります。)
補足衛星数の増大
RZSを使った基準局と組み合わせると、特にBeidouにおいてB3対応によりBedouだけで15機以上にRTKで使用されます。山林など環境の悪いロケーションでも多くの衛星が利用できます。
- QZSS RTK対応
- Beidou B3I対応
- GPS L2P 対応
3周波 STATIC
RZS.D・RZX.DはL1 L2に加え、GPS/ QZSS L5やGalileoE5aの同時受信が可能です。Drogger Processorを使ったstaticは3周波で解析が可能です。2周波ではFIXが得られにくい長基線においてFIX解が得られやすくなります。
離島など電子基準点が長基線になる場合などより広範囲に利用できます。(一部を除き電子基準点は3周波のデータがダウンロードできます。)
3周波 基準局
RZS.Dは3周波の基準局を簡単に構築できます。従来モデルでは、一部の移動局に対して整合性を取るためにWindowsのNtripServerを必要としていましたが、RZS.Dではそれらは一切不要です。
- QZSSのRTCM出力
- GPS/QZSS L5 , Galileo E5a, Beidou B3IのRTCM出力
- RTCM 3.1 と3.2の切替可能
- MSM5 MSM7出力切替可能
- Trimble独自形式 CMR対応 (今後予定)
- Ntrip Serverを備え受信機から直接 Nrtip Casterへ送信可能
- クロックオフセット問題なし
- Drogger Ntrip Caster 対応
- Drogger-GPS P2P通信対応
Drogger Processorを使った高精度アンテナ位置測量と合わせて、移動局対応もデータサービス会社と同等の基準局が構築可能です。
当然ですが、RWSシリーズを移動局とした相性もバッチリです。
3周波に対応するため、アンテナは HX-CSX601Aをご使用ください。(2周波アンテナでは3周波出力はできません)
Droggerエコシステム対応
RZS.D・RZX.Dの制御は、Drogger-GPSで従来どおり可能です。GNSSの違いはRZS.DのファームウェアとDrogger-GPSが吸収します。
そのほか、VRSCによるCLAS・MADOCA、Drogger Processor、Drogger Ntrip Casterも従来同様に利用可能です。
RTK、STATIC、基準局、コントローラアプリ、STATIC基線解析から3次元網平均まで、測量のプロの要求に応えます。
RZS対応 アプリなどのバージョン
以前より弊社機器をお使いの方はRZSシリーズに対応したアプリやF/Wへの更新が必要です。
- Drogger-GPS バージョン 2.14.234以降
- Drogger-PPM バージョン 2.14.234以降
- VRSC F/W 1.2.71以降
- Drogger Processor 1..0.2.85以降
更新方法は、それぞれの上記リンクをご覧ください。
RZS.Dのより詳しい内容はRZS テクニカルガイドをご覧ください。
是非、新しい3周波受信機をご体験ください。
Enjoy with Drogger
Droggerの詳細・ご購入は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/
*1:RMSおよび図の中心は特に意味を持ちませんので無視してご覧ください。