最新のインジェクション車に対応する最新の記事をご覧ください。 drogger.hatenadiary.jp
接続方法をまとめた記事を作成しました。まずはこちらを優先してご覧ください。 drogger.hatenadiary.jp
Drogger Rev2ではインジェクション車への接続性が大幅にアップしました。
主な改良点は次の2つです。
- ECU (エンジンコントロールユニット) からのTacho 5Vパルス信号に対応
- スロットルポジションセンサーへの影響改善
(Rev1の方もご安心ください。ともに対応アダプターを用意しています。) この改善で、ECUからTacho・スロットルポジションの信号を直接入力できるようになります。
この2つのを生かしてインジェクション車への接続を、Ninja1000を使って説明します*1。ちなみにこのNinja1000は町乗り用です。
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信号の種類
おさらいですが、Droggerでインジェクション車の信号に接続するのは以下の4つです。
- 12V電源
- GND(アース)
- Tacho信号
- スロットルポジション
SPIJC インジェクションハーネスは廃盤になりました。わかりに最新のインジェクション車に対応する最新の記事をご覧ください。
Droggerのケーブルはこれらをまとめて接続できる、SPIJC インジェクション車用ハーネスを使います。(Rev1用はSPIJCREV1です)
このハーネスはDrogger側用に3つのコネクターが出ていて、Thr・Power・Ignコネクターに接続します。
接続先の調べ方
上記の4つの信号はどれもECU への入力か出力ですので、すべてECUのコネクター部かその先の配線から取ります。
HRCレース車両またはレースベース車
HRCのレース車両やレースベース車の場合はとても簡単です。
先ほどの4つの信号が1つのコネクタ(DATA LOGGER)として最初から装備されています。下図はHRC GROMのものです。
配線図によってはDATA LOGGERと書いていないものもあります。下図はCBR1000RRのものです。スロットルポジションセンサーの信号が繋がっているWPC4極のカプラを探して、残りの線が12V・GND・Tachoかどうか追いかけると簡単に見つかります。 尚、レースベース車の一部は4極のコネクターとして出ない場合もあるようです。その場合は以下のその他の車両と同様です。
その他の車両
ECUのどのピンが何の信号かはサービスマニュアルで調べることができます。下図はNinja1000のものです。
Tacho信号の詳細確認
サービスマニュアルを見ると、Ninja1000の場合Tachoメータ信号は 5Vでなく 10V で1回転あたり2パルスのようです。
インジェクション車用ハーネスのTacho入力は 5Vから12VまでのDCパルスに使用できます。(この範囲であればほとんどすべてのECUに対応と言って良いかと思います。これを超える電圧を使う理由はほぼ無いので)
回転あたりのパルス数はアプリ側で設定します。
接続
HRCレース車両またはレースベース車
HRCのDATA LOGGERコネクターの受け側コネクタの付いた専用のハーネス(SPHRCD)を用意しています。カプラを挿すだけで接続完了です。
その他の車両
接続先がわかればあとは接続するだけですが、市販車ですとECUにたどり着くまでにシートやカウルなど取り外す部品が結構あります。
また、ECUのコネクタ部は配線の束で分岐を取るのは配線の知識と技術を要します。慣れない方は専門の方にお願いしたほうが良いかも知れません。
今回は、接続テストでしたので安全ピンを差し込んで簡易的に信号を取りました。実際にエンジンをかけて動作している様子です。 (すみません。このときはまだスロットルポジションは未接続です)
まとめ
Droggerはインジェクション車のECUへの信号で、配線の技術が要りますが容易に接続できます。
HRC車両でDATA LOGGERコネクタを装備したマシンであれば、カプラを挿すだけで接続できます。
Droggerの詳細は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/
*1:この記事は製品の紹介記事であって取扱説明書ではありません。ご使用の際は必ず取扱説明書をお読みください