購入前
LAP計測で赤外線を使う場合はコースに発信機が置いてあれば赤外線LAPセンサーだけあれば計測できるんですか?
はいそうです。(ただし、Drogger、AIM、ez-Lapいずれかの発信器でなければなりません。どの発信器を検出するかをアプリで設定します)
1つの赤外線発信器を複数のマシンで共有できますか?
はい、できます。発信器が1つあれば複数のマシンでLAP検出できます。むしろ、コースに設置される発信器は1つがベストです。複数の発信器の信号が混ざると正しく信号パターンを認識できずLAP検出ができない場合があります。他の発信器から最低でも5m以上できれば10mm以上は離して設置する必要があります。
Proに付属する12Vケーブルは発信器の充電用ですか?
いいえ、発信器は12Vか5Vの電源で駆動します。蓄電池は内蔵していません。本体ユニットも全く同様です。
本体ユニットには5VUSBケーブルが付いていますので、それを使うこともできます。また逆にPROに付属の12Vケーブルを本体ユニットに使うこともできます。
A/Fワイドバンドセンサーはどのような物に対応していますか?
現状アプリで計算可能なワイドバンドセンサーユニットは、HRC・PLX・INNOVATE・aRacer・DynoJet・AutoGauge・AEMです。
ワイドバンドセンサーは通常それ専用の制御ユニットを介してDroggerと接続します。制御ユニットに 0-5Vのアナログ出力の付いているものでしたらどんなものでも接続可能です。ただ、 14.1といった風にA/F値としてDroggerで表示・記録するには、0-5Vの電圧に対するA/F値を計算できなければなりません。計算はアプリ内で行っています。現状非対応の製品であっても0-5Vの電圧に対するA/F値の資料をいただければ、アプリで対応可能です。
(AutoGaugeとAEMはPLXと全く同様の出力電圧ですので、PLXを選択することで正しく表示できます)
お勧めのA/Fワイドバンドセンサーはありますか?
現在当社でテストに使用しているのはPLX製です。また、多くのお客様が使用されているのはINNOVATE・aRacer製といった感じです。どれも性能的には似た印象です。
スピードの表示はGPSですか?
フロントスピードセンサーを接続している場合そのスピードで、無い場合はGPSの値を表示します。Androidの内蔵GPSによるスピードは更新頻度が1秒間隔程度ですので、最高速やコーナーでの速度比較などの用途には向いておりません。ピットロードでの速度制限のための表示などでは問題なく使用できます。
DG-PRO1 (GPS)を使用している場合は、内蔵GPSに替えてDG-PRO1が計測したスピードを利用できます。その場合もフロントスピードセンサーを接続している場合そのスピードで、無い場合はDG-PRO1の値になります。
スピードセンサーはコーナーでも正確なスピード計測が可能なため、スピードセンサーが優先で次にDG-PRO1の順としています。
センサー
スピードセンサーの値が時々飛びぬけた値になります
以下の点を確認します。
- マグネットはリムではなく、タイヤに遠いリムに取り付けてください。タイヤのビードワイヤーが強い磁気を帯びていることがあります。
- マグネットの向きが取付方法で示したように同じ方向か確認してください。
- センサーの位置を、ホイール手回しで検出できるぎりぎりまで遠ざけてから数ミリ近づけた辺りにします。このとき、センサーとマグネットとの距離は25mm以下でなくとも構いません。手で勢いよくホイールを回すと概ね10~ 17Km位を示しします。20km以上を示すのは異常です。次項の4を確認してください。
- 取り付けステーなどがスチールの場合は樹脂やアルミに取り換えてください。意図せず磁気を帯びてしまうことがあります。
磁気を帯びたステーに取り付けた場合、スムーズな部分がほとんど無かったり、全く検出できなかったりします。
ストロークセンサーの値が時々飛びぬけた値になります
サスペンションの動きでセンサーの光軸が対象物(的)から外れたり、太陽光の反射などで計測できないと大きな値として出力され飛びぬけた値になります。 太陽光の場合は、晴れた日に発生し曇りでは問題ない場合がほとんどです。 対策以下のようにします。
- センサーの光軸を的から外れないように調整する。
- 対象物やその周りにある太陽光を反射するもの、(フェンダー、サイレンサー)など光沢のあるものの場合は、反射しないテープを貼るなどして反射防止をするようにする。
また、雨の場合はレンズ面についた水滴によって乱反射し正しく測定できなくなります。水滴が付かなければ雨天でも正しく計測できます。
赤外線LAPセンサーが検出しません
以下の点を順に確認します。
- センサーのレンズが傷ついていたり、汚れていないか?
- 発信機をセンサーに向けて近づけて検出するか?
検出しない場合はアプリのラップセンサーの種類を確認し発信機の種類を正しく選択します。 - アプリの[ラップタイム]-[最小ラップタイム]が長い時間になっていないか?
- 発信器設置場所の周囲10m以内に他の発信機が設置されていないか?
10m以内に他の赤外線発信機が無い場所に設置し直します。これは発信機のメーカーを問いません。すべての赤外線発信機が対象です。 - 発信器からセンサーまでの距離が15m以内か?
晴天の場合はもう少し距離が短くなることがあります。(晴天時は太陽からの赤外線の影響を大きく受けるため) - センサーと発信機の発光軸の角度が垂直かどうか?
15度程度までは問題ありませんが、角度がつく程到達距離が短くなります。ストレートであってもマシンがバンクしていないかどうかも含まれます。 - 発信機とセンサーの間にカウルやハンドル、ライダーの腕他車など光を遮る障害物が無いか?
- センサーに直射日光が当たっていないか?
日光は強力な赤外線を含んでいます。そのため、日光がセンサーに直接当たると発信器の信号を正しく判断できないことがあります。センサーの上にフードを付けるなどして直接日光が当たらないようにしてください。
エンジンの回転が上がると磁気LAPセンサーが誤検出をしてしまいます
経験上は、ほとんどの場合がノイズによるものです。以下のブログにてノイズ対策を詳しく説明してます。ノイズ対策はすべての事項でもれなく対処が必要です。
レーサーの電装ノイズ対策 - Beyond your wall with Drogger
あとは、センサーの近くに磁気を帯びた回転するものがないか確認します。通常は磁気は帯びていないはずのものが帯磁している場合がありますのでご注意ください。取り付けステーがスチールの場合は磁気を帯びることがありますので樹脂やアルミなどに取り換えてください。
走行中にBluetooth接続が切れてリセットされてしまいます
経験上は、ほとんどの場合がノイズか電源不良によるものです。以下のブログにてノイズ対策を詳しく説明してます。ノイズ対策はすべての事項でもれなく対処が必要です。
レーサーの電装ノイズ対策 - Beyond your wall with Drogger
また、電源に接触不良などがないか確認してください。可能であれば推奨バッテリーと耐振バッテリーホルダーの利用をご検討ください。振動による接触不良の可能性をほぼ排除できます。
まれに、Android端末の故障(振動による接触不良等)の場合もあります。可能であれば別の端末でお試しください。
水・油温センサーが、想定される温度とはだいぶ異なった値を示します。
アプリの[設定]-[入力]で接続しているセンサーのタイプを確認してください。「Old Sensor」と付いているものは、量産品では存在しません。上にスクロールして水温または油温を選択してください。(Old Sensorと付いていないもの)
DG-PRO1
DG-PRO1を使用していますが、うまく使われていないようです。ラインがきれいではありません。
DG-PRO1のBluetooth通信が正しく行われていない場合は、自動的に内蔵GPSが使用されます。メータ中央のDG-PRO1の文字自体がインジケータです。走行前にこの文字が緑色かどうか確認してください。
尚、インジケータの確認はDG-PRO1が電波を良好に受信できる場所で行ってください。ガレージの中等ですと、電波が受信できないためDG-PRO1の文字は緑になりません。
緑でない場合は、以下の手順を行ってください。
- DroggerGPSアプリを起動し、startをタップします。その後「接続済」になればOKです。
- 接続済にならない場合は、DG-PRO1の電源を一度切って再度入れます。(電源コネクターを抜いて挿し直す)
- 再度Startをタップします。その後「接続済」になればOKです。
- 接続済にならない場合は、一度Android端末を再起動し手順2からもう一度行ってください。
接続済で電波が良好に受信できればすぐにまたは数分以内にインジケータは緑に変ります。(コールドスタートの場合は位置情報が確定できるまでに数分かかる場合があります。)
電源
本体ユニットの電源は5VUSBと12Vのどちらが良いですか?
バッテリーが搭載されている車両であれば12Vが便利です。バッテリーがない車両で12Vが取れるものがありますが、エンジンを掛けないとDroggerが動かないため、油温や水温だけ確認したいといった場合不便です。バッテリーがない車両は5VUSBにモバイルバッテリーを使用することをお勧めします。
お勧めのモバイルバッテリーは?
Drogger本体の消費電力は小さいため、モバイルバッテリーによっては無接続と判定して電力供給を停止してしまうものがあります。
消費電力はBluetoothが接続されると少し上がります。また、ストロークセンサーも消費電力を増加させます。
モバイルバッテリーが問題ないかどうかは、使用するすべてのセンサーを接続して、AndroidとBluetooth接続しReady状態で10分ほど放置してください。それで電源が供給し続けていれば問題ないかと思います。
当社のテストではAnker PowerCore+ miniを使用しています。
電源が入らない。または電源を入れてしばらくすると青色LEDが消え電源が切れてしまいます
Droggerはセンサーなどの異常で消費電流が増えると、自動で電源を遮断する保護回路が内蔵されています。それを踏まえて以下の確認をします。
すべてのセンサー(電源以外)をコネクターから外し、電源のみ接続しReadyが継続する確認します。問題ないようでしたら、センサーのいずれかに不具合があります。順番にひとつづつ挿して問題のあるセンサーを特定します。
上記で解決しない場合は、USBコネクターをモバイルバッテリーではなくUSB充電器やPCなど常時5Vが出力される電源に接続します。これで問題無いようでしたら、モバイルバッテリーの仕様に対してDroggerの消費電力が小さく出力が停止してしまっています。実績のあるAnker PowerCore+ miniなどをご検討ください。
アプリ
ステータスが「Initialize device」のままで「Ready」になりません
本体ユニットのLEDが点灯状態でReadyにならない場合は、以下のようにします。
- 本体ユニットの電源ケーブルを抜いて電源を切る。
- AndroidのBluetoothをOFFにする。
- AndroidのBluetoothをONにする。
- 本体ユニットの電源を接続する。
ステータスにCan not prepare logfile と表示されます
Android端末にSDカードを装着してください。多くのAndroid端末では必要ありませんが、一部の機種(SHARP 303SH など)でSDカードの装着が必要な場合があります。装着が必要なのは、SDカードの仮想領域が本体メモリ内に無いモデルです。
ログはどのタイミングで記録されますか?
ログはステータスがReadyになったあと、最初のLAP検出から開始されます。LAPが検出されないとログは記録されません。
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