Beyond your wall with Drogger

ドロガーで壁を越えよう

Drogger アプリガイド

はじめに

Droggerアプリはアンドロイド上で、他のアプリとともに動作します。他のアプリで非常に重い処理があるような場合、Droggerの表示に遅れが生じることがあります。ただ、そのような場合でも記録されたデータの時間に遅延は生じません。

快適にお使いいただくために、事前に不要なアプリの削除・無効化または停止をしてから実行するようお勧めいたします。

本体ユニットとのBluetoothペアリング

  1. 本体の Power コネクタに5VUSB ケーブルを接続します。
  2. USB コネクターをパソコンや USB モバイルバッテリー(スマートフォン用モバイル充電器)の USB コネクタに接続します。
  3. 本体の青色の LED が点滅していることを確認します。
  4. Androidの[設定]-[Bluetooth]を開いて、[デバイスの検索]または[更新]をタップします。
  5. [使用可能なデバイス]に DROGGER-002 と表示されたら、それをタップしてペアリングを開始します。
  6. 「DROGGER-002 をペアリングしますか?」と表示されたら、[ペア設定する]をタップします。

[ペアリングされたデバイス]の一覧に DROGGER-002 が表示されていれば完了です。

  • 1 台のAndroidに複数の Drogger をペアリングすることはできません。
  • 本体ユニットを取り換えた場合は、先に以前のペアリングを解除し、Bluetoothを再起動してからペアリングを行ってください。
  • 端末や状況によって最初のペアリングが失敗することがあります。その場合はもう一度 DROGGER-002 をタップして再びペアリングを開始してください。
  • 手順の表記は Android 6.0 でのものです。異なるバージョンの場合は画面の表記が異なる場合があります。

アプリ動作ステータス

アプリのメイン画面右下に、動作状態を示すステータスが表示されます。ステータスの種類と内容は以下の通りです。

ステータス表示 内容 備考
Connecting ... 本体ユニットにBluetooth接続を試みています 接続は最大20秒ほどかかる場合があります。これはAndroidの仕様です。
Initilize device 本体ユニットの初期化をしています
Ready 準備が完了し計測をしています 計測はしていますがデータのロギングは開始していません。
Logging 計測とデータのロギングをしています 最初のLapが検出されるとLoggingになります。
Timeout 計測とデータのロギングを停止しました Lap検出が設定で指定した時間検出できませんでした。タイムアウト後はすぐに再計測状態になり Ready 表示になります。
No Detect ペアリング済みの本体ユニットがありません

なんらかの理由でBluetooth接続が切断されたりタイムアウトした場合、アプリはすぐに再接続を試みます(「Connecting ...」状態)。

メイン画面操作

メニューとアクションバーの表示

アプリがReadyまたはLogging状態になると、画面はフルスクリーンになります。フルスクリーンのときに画面をタッチするとAndroidのメニューが表示されます。さらにこの状態で画面を上から下にスワイプすると、アプリのアクションバーを表示できます。

接続とロギングのリセット

フルスクリーンを解除した状態で画面下の [reset]ボタンをタップします。ロギングの中止、Bluetooth接続の切断をした後、再接続し新しいセッションを開始します。

スクリーンロック

雨の日の水滴による誤タッチを防止するために、スクリーンをロックできます。スクリーンがロックされると画面左下に鍵のアイコンが表示されます。 ロックされた場合通常の操作は一切できなくなります。

ロックを解除するには、上図のように画面左下から右上隅までゆっくりとスワイプします。解除されると鍵のアイコンが消えます。解除を行う際は画面の水滴をきれいに拭き取ってから行ってください。

設定

設定の表示

アクションバーの設定()をタップします。アプリの設定が表示されます。 設定項目のうち基本的な設定について説明します。

システムとロギング

項目内容
白い背景のテーマアプリ全体の背景を白にします。デフォルトは黒です。
スクリーンロック雨天時の水滴によるタップ感知を防止するためのスクリーンロックを行います。スクリーンロックは、ステータスが Readyになったときに開始されます。
自動ログOFF時間最後にラップ検出をしてから、ロギングを中止するまでの時間を分で指定します。コース周回後に自動的にロギングをOFFにできます。
自動セッション区切りセッションとはデータファイルの区切りです。セッションが異なるとデータファイルは別のファイルになります。日付が異なると必ず別のセッションになります。同じ日の走行を走行時間帯ごとに区切りたい場合は、連続走行時間に設定します。(例:15分)

計測

項目内容
入力本体ユニットに接続したセンサーをポートごとに指定します。何も接続していないポートは なし を選択できます。
選択肢の中で、油温はstdとHighの2種類あります。stdは 0-100℃までのセンサーで現在は販売しておりません。通常は high 125℃までを選択してください。
回転パルスエンジン1回転あたりの回転パルスの数を指定します。例 NSF100:1, NSR50:2, GROM:9, CYGNUS:11, YZF-R125:11

ラップタイム

項目内容
センサータイプラップ計測に使用するセンサーのタイプを指定します。
コースマグネットセクター数コースに埋設されたマグネット帯の数を指定します。この設定はセンサータイプに磁気/スイッチを指定した場合にのみ有効です。
最小ラップタイムセンサーが検出する最小時間を秒で指定します。これ以下の時間で検出されたラップセンサーの信号は無視されます。
最大ラップタイム秒で指定します。指定した時間より長いラップタイムを検出すると、周回数をゼロにリセットします。この設定の値は、レースモードを指定したときのみ有効です。

表示

項目内容
タコメータタコメータの表示形式をアナログ/デジタルから選択します。
温度単位温度の表示を摂氏または華氏のいずれかを選択します。
グラフスケール最大値データをグラフ表示する際の最大値をデータの種類ごとに指定します。指定した値がグラフ目盛の一番上の数値になります。回転数に限りタコメータの最大回転数にもなります。
インジケータ温度とA/F値はメータ表示の際に文字色が3色に変化します。その際のしきい値を指定します。回転数の場合はシフトアップの回転数を指定します。その回転数に達するとタコメータの背景色が黄色ベースの色に変わってシフトアップタイミングであることを示します。

データリストの操作

メイン画面アクションバーのリスト()をタップすると記録したセッションの一覧が表示されます。一番上が最新のデータです。

Lapとグラフの表示

一覧から見たいデータをタップするとLapとグラフが表示されます。

データの削除

一覧から削除したいデータを長押しします。画面上にアクションバーが表示されます。ゴミ箱アイコンをタップすると選択したデータが削除されます。複数のデータを選択してまとめて削除することも可能です。

異なるデータ(セッション)のグラフ比較

一覧から比較元のデータを長押しして選択します。次に比較先のデータを選択します。アクションバーのメニューをタップし[連結表示]をタップします。

Lapリストとグラフの操作

グラフの表示

Lapリストから見たいラップを選択するとグラフが表示されます。グラフはスワイプで上下左右に移動できます。
複数のLapを選択できます。それぞれのグラフ色が少しずつ異なった色で表示されます。
X軸の目盛は秒です。Y軸の目盛はグラフの色と同色になっています。回転数の目盛は下2桁が省略されています。

表示するグラフの選択

メニューをタップするとグラフの種類ごとに表示/非表示を切り替えることができます。

グラフの拡大/縮小

グラフの右下にあるブルーの丸印を左右にスワイプするとグラフの拡大/縮小を行うことができます。

Lapリストの表示/非表示

をタップするとLapリストを非表示にしてグラフの表示領域を大きくすることができます。もう一度タップするとLapリストが表示されます。

センサーデータの表示

をタップするとグラフを見ながらデータの数値を表示できます。表示される数値は、図の矢印で示したライン上の値です。もう一度タップすると数値は非表示になります。

複数のLapが選択されている場合は、最初に選択されたLapの数値が表示されます。

グラフの任意移動

2つのLapを比較する際に、Lapのタイムやファイナルの違いなど少しだけグラフを移動させて比較したいことがあります。そのような時はをタップしたあと、スクリーンをスワイプするとグラフを移動させることができます。移動するのは最初に選択したLapです。 移動したあとをもう一度タップするとオフセットがロックされます。スクリーンのスワイプでグラフ全体が移動するようになります。
をタップするとオフセットが解除されます。

タグ機能

セッションにはタグをつけることができます。

タグ一覧の表示

データリストから、タグ一覧を表示したいデータを長押しします。画面上にアクションバーが表示されます。鉛筆アイコンをタップすると選択したデータのタグ一覧画面へ移動します。

タグの追加

タグ一覧画面でプラスマークのアイコンをタップします。

使用可能なタグのリストが表示されるので、入力したい項目を選択します。

値を入力します。

タグの編集

タグ一覧画面で編集したいタグをタップすると、値を編集することができます。(日時などの一部の項目は編集できません。)

タグの削除

タグ一覧画面で、削除したいタグを長押しします。画面上にアクションバーが表示されます。ゴミ箱アイコンをタップすると選択したタグが削除されます。複数のタグを選択してまとめて削除することも可能です。

データリスト上での表示

追加したタグは、データリスト上にも表示されます。ここには最大10個までのタグが表示されます。

その他の機能

スロットルセンサーの調整

スロットルセンサーを接続している場合は、スロットルOFFと全開値の調整を行うことができます。

  1. 本体ユニットに電源とスロットルセンサーを接続し、アプリを起動します。
  2. 接続が完了し、ステータスがReadyになったことを確認します。
  3. スロットルをOFF(全閉)にします。
  4. メニューをタップし[Adjust Throttle OFF]をタップします。
  5. スロットルを全開にしたままメニューをタップし[Adjust Throttle full open]をタップします。

これで全閉と全開時のスロットル値を記憶し、アクセル開度 0~100% を計算します。通常この操作は初めて使用する際と車両が異なった場合のみ行えばOKです。

レースモード

レースの際は正確な周回数を表示したいものです。しかし、グリッド整列のあとサイティングラップがあるため余計な周回数をカウントしてしまいます。 そこで、[最大ラップタイム]で指定した値より大きなラップを検出した場合にLap数をリセットするのが、レースモードです。事前に最大ラップタイムをそのコースに合わせた値にしておくことが必要です。

レースモードはメイン画面でメニューをタップし[レースモード]をタップすると有効になります。

CSVファイルの保存

計測データをCSVファイルに変換し、他のアプリケーション(例:Microsoft Excelなど)で閲覧できるようにします。

  1. データリストから、CSV変換したいデータを長押しします。複数のデータを選択してまとめて変換することも可能です。
  2. アクションバーのメニューをタップし[CSV形式で共有]をタップします。
  3. CSVファイルへの変換が完了すると、送信に使うアプリを選択する画面が表示されます。Bluetooth通信やメール送信など、任意の方法でデータを送信します。

また、Lapリスト画面では、選択したLapだけをCSVファイルとして保存することができます。

言語

デフォルトの言語は英語です。Androidの言語設定が日本語の場合は日本語で表示されます。

レーサーの電装ノイズ対策

今回はDroggerの開発の中で得たデジタル機器に対するノイズ対策のお話です。

市販車はメーカーで完全な対策が取られていますが、レーシングマシンはハーネスや電装品の交換など色々な部分がノーマルとは異なっていきます。その際ノイズ対策は必要なのですが、情報があまりないので特に何もしていないことが多いかと思います。

Drogger搭載車に限らずすべての車両で有用です。

プラグとプラグキャップ

プラグとプラグキャップは必ず抵抗入りを使用します。

抵抗入りでない場合、非常に大きな電磁波ノイズが発生します。 プラグの抵抗は、その昔ラジオが主流だったころ、「車が通るとラジオがザーザーいって聞こえなくなる」という苦情が相次ぎ、対策の乗り出した結果の物だそうです。

抵抗なしプラグですとラジオが聞こえなくなるのと同様に、デジタル機器も正常に動作しなくなります。これはECUやデジタルCDI、A/F計などのデジタル機器はほぼ皆同様に影響を受けます。もちろんDroggerも同様です。これは配線が繋がっていなくても近くにあるだけで同じです。

誤動作するかどうかは、デジタル機器の処理内容によっても異なります。時間計測などは比較的鈍感です。敏感なのは電圧などのしきい値による制御です。これらは完全に影響を受けます。

実際の電磁波による電圧変動は5Vの電源に対し数ボルトもあったりするので致命的です。これだけ大きいとアナログCDIであっても、点火時期等に影響が無いとは考えにくくなります。

使用しているプラグが抵抗入りか調べる

通常の市販車用のプラグでしたらほぼ100%抵抗入りです。問題はレーシングプラグです。

一番簡単なのは、テスターでプラグの中心電極と端子間の抵抗をテスターで測ることです。概ね 3K ~ 6KΩであれば抵抗入りです。プラグキャップも同様に測ることができます。

また、プラグメーカーのホームページから調べることができます。

NGK

プラグはレーシングプラグ品番一覧表|NGKスパークプラグ プラグスタジオで調べることができます。赤字はノンレジスターとありますが赤字の製品はありませんので、NGKの最新レーシングプラグはすべて抵抗入りかと思います。

プラグキャップは 2輪車用プラグキャップ/ キャップ&コード|NGKスパークプラグ プラグスタジオにありますが、通常使うものはすべて5KΩの抵抗入りです。

NSRなどで良く使用されるデトカン用 TRS1225-Bも5KΩ抵抗入りです。

今は販売されていませんがEGVプラグはどうも抵抗なしです。EGVの場合は取り換えが必要です。

DENSO

デンソーのプラグは、 http://www.denso.co.jp/ja/products/aftermarket/repair_parts/plug/pdf/partnumber.pdfで調べることができます。R/STDの列がRであれば抵抗入りです。 IW06-xxは抵抗なしですのでこのプラグを使用している場合も取り換えが必要です。

その他

プラグキャップはNGKだけでなくアフターパーツメーカー各社から販売されています。使っているキャップが抵抗入りか確認しましょう。

配線

イグニッション周りの電線禁止

プラグとプラグキャップを抵抗入りにするとノイズは激減します。がゼロではありません。特にイグニッションコイル、ケーブルとプラグには数万ボルトの電圧がかかりますのでその近くはノイズが大きくなります。

例えば、イグニッションケーブルにどこにもつながっていない電線を近づけます。するとそれがアンテナとなって電磁波を飛ばします。ポイントは電気を通す線なら何でも良いことです。何か機器に繋がっているかは関係ありません。

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上の写真は、Droggerの電源電圧 5V にノイズが載っているところを撮ったものです。ノイズが乗ると電源電圧が5.6~3.7Vまで変動してしまっています。瞬間的には6~0Vまで達しています。この実験は、抵抗入りのプラグとキャップを使用し、イグニッションケーブルに電線を近づけただけのものです。その電線はDroggerとは繋がっていません。

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出来る限り、イグニッションコイル、ケーブルから他の配線を遠ざけるようにしてください。フレームなどアースに落ちているものは電磁波を遮断しますのでフレームを挟んで裏側に回すなどします。 どのような線もアンテナとなってしまわないように!

被覆や配線の破損

被覆破れや接触不良

配線の被覆破れや切れかかった部分の接触不良なども、ノイズを放射します。Droggerのテストでコイルの一次側のアース不良でノイズが出て誤動作することがありました。実際エンジンも不調だったのですが、Droggerを付けた直後だったので焦りました。(が、よーく考えみると、Droggerが車両を不調にすることは仕組み的にまずないことで、やはり他に問題がありました。) ノイズはイグニッションコイル2次側だけでなく、配線不良などあると1次側からも発生しました。定期的に、1次側も切れかかったりしていないか点検したほうが良いですね。

適当な結線

また、適当(線を撚ってテープで止めただけのような)な配線も接触抵抗が高く、振動などで変化するため半田付けかコネクターにしましょう。

プラグやプラグキャップの消耗

プラグキャップは振動によって差し込みにガタが出てくることがあります。またプラグのガイシにひびが入ってリークすることもあります。プラグが消耗して火が飛びにくくなると、2次電圧が上がってノイズが大きくなります。 この2つも定期点検が必要です。

防水不良

雨がコネクターなどに進入するとリークなどで不調になります。特に純正で防水コネクターになっている部分は、メクラやワイヤーシールが抜けたり破損していないか確認しましょう。発電系がリークするとコネクターが溶けたりしますので、ノイズどころでなく安全にかかわってきます。

下の写真は防水キャップが外れていたために水が入ってリークし、焦げてしまったNSF100のコネクターです。CDIや電装には異常がなくコネクター交換後正常に動作しました。 f:id:bizstation:20171005121630j:plain

まとめ

知り合いにこの話をしたところ、多々思い当たる節があったようで不調の原因がわかったような気がすると言っていました。電気は目に見えなくてわかりづらいのですが、ここに挙げたことを見直していただければマシン本来の性能を発揮してくれるかと思います。

Droggerも快調に動作してくれます。

Drogger詳細は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/

Drogger on GROM

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GROMにDroggerの取り付けを行いました。今回その内容の詳細を紹介します。

GROMと言えば水口選手、家が同じ市内で彼のマシンをお借りしました。快く引き受けていただいた水口選手に感謝します。ありがとうございます。

この車両にはInnovate MTX-L A/Fが付いています。今回は、GROMのタコメータ・スロットルポジション、Innovate A/Fの取り付けに絞って紹介します。

Index

ハーネス結線

電源とスロットルポジション

GROMの配線図を確認すると、データロガー用のコネクターが車両後部に出ています。ここから12V電源、GND、スロットルポジションの3つの配線を行います。 コネクタは、住友電装 HW防水4PカプラーでM(オス)が必要です。Drogger側は、SA001-1 12V電源ケーブルとSLE090 外部センサーケーブル90に接続します。

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GROM データロガーコネクタ 12V電源ケーブル 
黒/青
緑/黒
GROM データロガーコネクタ 外部センサーケーブル
緑/黒
(未結線)

外部センサーケーブルの赤線はどこにも接続しません。他とショートしないように絶縁処理を行ってください。

タコメータ用信号

タコメータ用の信号はエンジンのパルスジェネレータ(CKP Sensor)から取ります。この信号はECU用に1回転で9個のパルスを生成します。 f:id:bizstation:20170929112621p:plain アプリで、回転数パルスで9に設定します。 取り出しは、GROM CUP時に簡単に取り外せるように純正と同じコネクター(住友電装 4P250型コネクタ 6110-4643 6120-2043)を使って分岐させました。 分岐は純正コネクターの接続部を外して作成したコネクター(オス/メス)を割り込ませます。

GROM CKPセンサー IGケーブル
青/黄

出来上がったハーネスをDroggerに接続するとこんな感じです。

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これで、カプラーオンでGROMに接続できます。ただ、CKP Sensorのための純正カプラーが大きくオスメス必要で、防水カバーにうまく収めることがきません。雨の日はこの部分に水がかからないようにする必要があります。CKP Sensorの接続はコネクター端子に直接半田付けしたほうがスリムかと思います。

Innovate A/F

Innovate A/Fは色々な種類がありますが、Manualを見るとどれもアナログ出力は本体ユニットのブラウンAnalog Out1と黄Analog Out2から出ているようです。 また、PCから出力の電圧範囲を制御できるようですがデフォルト設定のままでOKです。(デフォルトにしてください。)GNDは黒線から取ります。

Innovate 外部センサーケーブル
(未結線)

外部センサーケーブルの赤線はどこにも接続しません。他とショートしないように絶縁処理を行ってください。

これで、回転数、スロットルポジション、A/Fがロギングできるようになりました。

スロットルポジションの校正

スロットルポジションセンサーは最初に校正が必要です。

  1. 車体の電源をONにします。(エンジンは掛けないでおきます。)
  2. アプリを起動しReadyになるのを待ちます。
  3. スロットルOFFの状態でアプリのメニューからAdjust throttle offをタップします。
  4. 次にスロットルを全開にして、メニューから今度はAdjust throttle full openをタップします。

これで校正は終わりです。 スロットルを全開にすると Thrが100%を表示するようになればOKです。(多少値のふらつきがあるかと思いますがそれでOKです)

動作確認

実際にエンジンを掛け動かしてみます。 f:id:bizstation:20170929122513p:plain


Drogger GROM

ロギング例

停止状態で軽くスナップしたときのデータです。

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グラフの色は、
水色 --- A/F
緑 --- RPM
グレー --- Throttle

です。スロットルに反応してエンジン回転数とA/Fが変化しているのがわかります。

最後に

GROMはインジェクション車なので、簡単にスロットルポジションを取れて楽しいですね。時間ができたら、NSF100やNSRのようなキャブ車でのスロットルポジションを取る方法を考えてみたいです。

Drogger詳細は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/

タコメータ用信号の取り方 (IGケーブルの取付)

f:id:bizstation:20170825145532j:plain 今回は、タコメータ用信号の取り出し方についてです。 Droggerに Igrと書かれた2極コネクターがあります。これがタコ用信号のコネクターです。反対はコネクターがなく、車両に合わせて適切な場所に配線する必要があります。

タコ用信号の取り方でよくあるのは、イグニッションケーブルに細い線を巻き付ける方法です。ですがこの方法はノイズを放射するので採用していません。 点火ノイズは非常に高電圧でコンピュータに取って天敵のような存在です。

Droggerでは、少し手間がかかってしまいますが、取り付けによるノイズの放射がとても小さいピックアップコイル信号(パルサー)から取るようにしています。

それでは具体的な車種ごとの例を示します。

Index

注意

  • ケーブルの接続はDroggerのハードウェアマニュアルに従って正しく行ってください。
  • 写真のケーブルの赤線は灰色に変わりました。

HRC NSF100 NSF250R

タコメータコネクター有の場合

NSFには純正で電気式のタコメータが付いています。これ用のコネクターが付いている車両でしたら、ここから信号を取ります。 f:id:bizstation:20170904120400p:plain 上の写真のコネクターでタコメータに接続されています。この青(+)と緑(-)線にDroggerの灰、黒線をそれぞれ接続します。コネクターにはもう1本 黒がありますがタコメータ用の12V電源です。この電源はDrogger本体ユニットの電源にできます。

車両タコメータ IGケーブル

青と緑の間には約14Vのデジタルパルス信号が1回転に1回出力されています。 f:id:bizstation:20170904122429p:plain

タコメータコネクターなしの場合

CDIを取り換えた場合や、エイプやXRの電装を使用している場合は、タコメータ用のコネクターがありません。この場合は、パルスジェネレータからの信号を取ります。エンジンから出ている青/黄線とボディーアースをIGケーブルの灰、黒線にそれぞれ接続します。

パルサー IGケーブル
青/黄
ボディーアース

青/黄とボディーアースの間には約18V(ピーク)のパルス信号が1回転に1回出力されています。 f:id:bizstation:20170904123547p:plain

HONDA(HRC) NSRMini/50//80 NS50R (アナログCDI

NSR系はパルスジェネレータからの信号を取ります。エンジンから出ている青/黄線とボディーアースをIGケーブルの灰、黒線にそれぞれ接続します。

パルサー IGケーブル
青/黄
ボディーアース

f:id:bizstation:20170904171225p:plain

青/黄とボディーアースの間には約20V(ピーク)のパルス信号が1回転に2回出力されています。アプリの設定にパルス数/回転という設定がありますので、それを2に設定します。

f:id:bizstation:20170904123942p:plain

YAMAHA CYGNUS-X (インジェクション車)

シグナスXはACマグネトーからの信号を取ります。エンジンから出ている黒/青と白/赤線をIGケーブルの灰、黒線にそれぞれ接続します。 シグナスのFI車は細かな電子制御をするためでしょうか、1回転で11回のパルスを発生しています。アプリの設定にパルス数/回転という設定がありますので、それを11に設定します。

ACマグネトー IGケーブル
黒/青
白/赤

f:id:bizstation:20170904125302p:plain

YAMAHA YZF-R125

YZF-R125はシグナスXと同様にACマグネトーからの信号を取ります。エンジンから出ているハーネスに4極と2極コネクターが付いていますが、2極の赤と白線をIGケーブルの灰、黒線にそれぞれ接続します。 シグナス同様、1回転で11回のパルスを発生しています。アプリの設定にパルス数/回転という設定がありますので、それを11に設定します。

ACマグネトー2極 IGケーブル

写真ではわかりづらいのですが、シグナスXとほんとんど同じ波形です。 f:id:bizstation:20171003191828j:plain

YZF-R125ではスロットルポジション信号も確認しました。センサーから出ている黄色線をDroggerの外部センサーケーブルの白に接続します。また、外部センサーケーブルの黒をボディーアースと接続し、DroggerのThrコネクターに接続します。

スロットルポジションセンサー 外部センサーケーブル90
ボディーアース

スロットルポジションの校正はGROMと同様ですので以下の記事をご覧ください。

drogger.hatenadiary.jp

その他

その他の車種

ここでは代表的な車両について紹介しましたが、多くの場合ピックアップコイルからの信号で問題ないはずです。正しく接続してもタコメータが動作しない場合はまず正負を逆に接続してみてください。信号がマイナス電圧の場合はこれでうまく行きます。また、事前に1回転当たりのパルス数を調べておくと良いかと思います。

点火コイルの1次側から取る方法

ピックアップコイルの信号が微弱で動作しない場合、点火コイルの1次側から取る方法もあります。この場合は、IGケーブルの灰色側に47KΩ(1W)の抵抗を直列に入れます。ただし、CDI点火に限ります。今のところこれが必要な車種は経験していませんが、必要あればオプションのアダプターとして検討したいと思います。

タコメータ用 5Vデジタル信号

NSFタコメータ用信号は12Vなので問題ありませんが、インジェクション車のECUなどから出ている5V信号の場合はそのままでは利用できません。別途電圧増幅する必要があります。 今のところこれが必要な車種は経験していませんが、必要あればオプションのアダプターとして検討したいと思います。

Drogger詳細は https://www.bizstation.jp/ja/drogger/

ストロークセンサーの取り付け

f:id:bizstation:20170825142629j:plain ストロークセンサーの取り付け方を説明します。

しくみ

センサーは赤外線の発光部と受光部があって、光が対象物に当たって戻ってくる時間から距離を算出しています。

Droggerのセンサーで測定可能な範囲は 90mm~450mmです。

ストローク量は、サスペンションの伸びきり位置からどれだけ沈んでいるかという値ですが、Droggerではセンサーからタイヤやフェンダーなど車体を基準に動いているものまでの距離を測ります。

Droggerで測定した現在の距離をAとし、伸びきり時の距離をBとすると現在のストローク量は以下のように計算できます。

ストローク量 = B - A

グラフなどにすると、ストローク量は沈むと値が大きくなり、伸びると小さくなります。これは、ライダーの感覚(前が高いとか後ろが低い)と逆であるため、あえてストローク量とせずに、(Droggerでは)測定値そのものをグラフなどで表しています。

センサーの特性上、距離が近いほど精度が高くなります。最小90mmですので、10mmの余裕を見てフルボトム時に100mmとするのが最適な取付位置です。

センサーの位置と測定の対象物

距離を測定する対象物は、サスペンションのバネ下に付いているものです。具体的に、フロントはフェンダー(スタビライザー)かタイヤ、リアはスイングアームピボットを軸に車輪軸上が一番大きく動いていますので、リアフェンダー(スイングアームに付いているもの)やタイヤです。 センサーの位置はフロントは2つのフォーク中心線上で、リアはスイングアームピボットを軸としたリアアクスルの作動線上が適当な場所になります。その際に、サスペンションがフルボトムした状態でセンサーと対象物まで90mm以上の距離が必要です。

車種によっては、フロントはメータパネルやカウル、リアはセンター出しマフラーなどで簡単にセンサー位置から90mmの距離が取れないことがあります。この場合は、工夫した取り付けステーのデザインが必要です。

ステーのデザインは、サスペンションのバネを外しフルボトムさせた状態で行ってみてください。センサーは非常に軽いので軽量なステーなどで取り付けできます。

センサーの写真を見ていただくとわかりますが、発光部と受光部はセンサーケースの中央ではありません。取り付けの際は、発光部と受光部の中央が対象物の中央に来るようにしてください。対象がタイヤですとラウンドしているので、距離の変化が大きくなって、精度が落ちてしまいます。

NSR/NSF100での例

ここではNSR/NSF100の例をご紹介します。NSF100はSP用にシートレールをNSRと同じようにフラットにしたものです。

フロント

フロントは幅15mm 厚さ2mmのアルミ板をカットし、ステムのブレーキホースクランプのねじ穴を使って6mmボルトで固定しています。 ステーへのセンサーの固定は、両面テープとタイラップです。

f:id:bizstation:20170831193130j:plain

このステーは簡単に作るために、センサー全面を貼り付けていません。斜めに半分ほど貼り付けています。

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リア

リアも幅15mm 厚さ2mmのアルミ板をカットしています。シートレールに渡してタイラップで固定し中央にセンサーを貼り付けています。 f:id:bizstation:20170831205230j:plain この車両はリアフェンダーを対象物にしているため、シート固定アングルの前に取り付けています。フェンダーが短い場合は、シート固定アングルの後ろに付けてタイヤをターゲットにしてもOKです。

今回紹介したステーの図面を載せておきます。

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センサーのフィッティング・ステーの製作等は、ウィンドジャマーズファクトリーさんで行っていただけます。Droggerも買えます。是非ご相談ください。

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www.wjracing.com

サスペンションの動きが見たい

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はじまり

サスペンションのストローク計測はDroggerの誕生のきっかけです。

もっと速く走りたい。自分よりも可憐に速くコーナーを駆け抜けていくライダー達にあこがれ、どうすればあんな風に曲がれるのか? コーナーを速く曲がるための足回り。どう持っていけばいいのか、あれこれ試行錯誤する。 そんな中で、サスは実際どんな風に動いているんだろう? あいつと何がどう違うんだろうか?

そんな疑問と好奇心からDroggerの前身を試作したのが5年前くらいだと思います。

最初は、動きは取れたのだけれど、それがコースのどこなのかがわからない。それで、エンジンの回転も一緒に取ることに。 そうすれば加減速やシフトアップでどのコーナーかわかるだろうと。

狙い通り、サスの動きエンジンの回転からコースの場所がわかるようになりました。

喜びは束の間、今度は周回ごとの比較をしようとするとラップごとの区切りがわからない! ならばラップタイム(周回の基準位置)も取れるようにしようと。

これが今のDroggerの原型です。サスペンションストローク、エンジン回転数、LAPタイムの計測と記録(ロギング)です。

水・油温・気温 A/F・スロットル・電圧などは、その後に追加になりました。 f:id:bizstation:20170831193130j:plain

サスペンションの動き方とコース上の位置

最初の画像を見てもらうとわかりますが、進入でブレーキをかけるコーナーは、フロントが沈んでリアが伸びます。(グラフ上方向が伸びた状態)

画像にはない部分ですが、切り返しは前後とも伸びます。開け開けコーナーは前後ともそれなりに沈みます。このようなパターンで、慣れるとグラフからここが1コーナー、1ヘアで2ヘアだなとすぐにわかるようになります。

ちなみに、画像は桶川スポーツランド新コース NSF100 SP12でのものです。グラフに Curve1と書かれたところは本当は2コーナーでCurve2が3コーナーです。 Curve1の手前でエンジンの回転が上がり前後とも徐々に沈んでいく部分があります。ここが全開で駆け抜ける1コーナーです。

グラフ(mmの目盛)ですが、サスペンションのストローク量ではなく、センサーと対象物(タイヤまたはフェンダー)との距離を表示しています。伸びきりの位置から引けばストローク量です。

それで違いは?

ちょっと戻ります。 それで、憧れのあいつ(ばらしちゃいますとUGです)の動きはどうだったかというと、自分の苦手なコーナーが全く違っていました。 進入でリアがほとんど伸びないのです。自分は思いっきり伸びてる。

それからは、そんな動きになるようかなり意識して走っています。なかなかできないんですけれども。

最近は

そして最近、テストをしてもらっている仲間と、データを見ながらあーだーこーだと話をするのがとても楽しい時間です。

ストロークセンサーの取り付け方は下の記事で

drogger.hatenadiary.jp

Drogger用Android選びと取り付け

今回はDroggerで使用するAndroidの選び方と取り付け方法を紹介します。
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Androidスペック

Droggerで使用するAndroid*1に必要なスペックです。

OS Android 4.2以上
Bluetooth 4.0以上
防水 防水が望ましい。そうでない場合は雨天時に濡れないように対策が必要です。
SIMカード 不要
WiFi SIMが無い場合はWiFiが必須です。また、アプリのダウンロードにはGoogleアカウント(無料)が必要です。
デイスプレイサイズ 5 ~ 7インチ位

動作確認済の機種

当社の既存Androidアプリは様々な機種で動作しています。Droggerは実際に以下の機種でテストおよび開発中の動作確認をしています。

Sony Xperia Z3
Sharp SH302, SH08E
Kyocera DIGNO E
Samsung Galaxy S7 edge
Freetel Priori3 LTE
Google Nexus 7
HUAWEI MediaPad M1

SIMカード

通信会社と契約するSIMカードは必要ありません。Androidであれば使用しなくなったスマートフォンや中古品などがそのまま使えます。

「防水」と「濡れても使える」

スマートフォンタブレットの「防水」と「濡れても使える」は似ていますが異なります。
単なる防水の場合は、濡れても問題ありませんが、操作は正しく行えません。水滴が付いたらきれいにふき取ってから操作するようにします。また、電源が入っていると、水滴によって勝手にタッチ操作をしたように感知され、誤動作を招きます。
でもご安心ください。Droggerは、水滴による誤動作防止のために「スクリーンロック機能」を備えています。そのため、「防水」と「濡れても使える」のどちらもでもOKですが、雨の日の使い勝手は「濡れても使える」が数段上です。
「濡れても使える」は京セラDIGNOやTORQUE、最新のシャープAQUOS Rなどです。ちなみに、開発テストは主にDIGNO Eです。

明るさとバッテリー容量

スマホのバッテリーのもちですが、1日3時間程度の走行でしたらほとんどの機種で満充電であれば1日持つかと思います。かなり短いように感じられるかも知れませんが、ほとんどはディスプレイの照明での消費です。特に晴れた日ですが、ディスプレイの明るさは最大にしたほうが見やすくなります。
見やすさでの補足ですが、マッド(非光沢)タイプの保護フィルムはかなり明るさが落ちてしまいます。晴天時には相当見づらくなりますので避けましょう。
遠征などで数日使用する場合の充電は、モバイルバッテリーがお勧めです。夜の間に完全充電できます。(開発ではいつもANKER製のモバイルバッテリーを使用しています。)

ディスプレイサイズと車両への取り付け

ディスプレイは5~7インチ位のものが良いでしょう。ウィンドジャマーズさんで使われているのは7インチで相当大きく大迫力です。7インチはそれなりに重さもありますので、取り付けには専用に作られたパネル等が必要かと思います。ウィンドジャマーズさんでは、マウントをワンオフで製作していただけますのでご相談ください。

5~6インチの場合は、バイク用のスマホホルダー が色々販売されていますのでそれを流用するのが簡単です。
今回はDroggerの開発で使用しているZNT-D201 ご紹介します。これを加工するのが手軽・安価でお勧め*2です。

ZNT-D201の加工

ページ先頭にある画像が ZNT-D201です。

用意するもの
  • Φ6.5mm ドリル
  • M6 ボルト ナットなど以下のものf:id:bizstation:20170824121649p:plain
加工手順
  • 本体裏側のビス6本を外します。f:id:bizstation:20170824114031p:plain
  • カバーのセンターにドリルでΦ6.5の穴を空けます。f:id:bizstation:20170824114930p:plain
  • 空けた穴の際にある突起をカッターややすりなどで削り平にします。f:id:bizstation:20170824114024p:plain
  • 下図のように空けた穴にボルト、ワッシャ、ゴムワッシャなどを通し、カバーを挟むようにナットで固定します。

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  • カウルステーやメータパネルなどに固定するためのナットなどをボルトに入れておきます。

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  • 最初に外した6本のビスで元のように組み立て完成です。スマホをつけると裏はこんな感じです。スマホの四隅にかかっているゴムバンドはZNT-D201に最初からついているものです。

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  • ハンドルバー取り付け用の部品は使用しません。f:id:bizstation:20170824123151p:plain

ゴムバンドは必ず掛けるようににしましょう。転倒や激しいギャップを通過した際にスマートフォンが外れることがあります。バンドを掛けていれば通常の転倒などでは外れません。

*1:iPhone用のアプリはございませんので使用できません。

*2:スマホの機種によっては、電源ボタンや音量ボタンが上下の可動ホルダーの位置にある場合があります。そのような場合は適合しません。ご注意ください。